nigeのコメント
【水曜勝負R:傾向・全馬評価あり】川崎の緩急のある流れがプラスになる馬を狙う!
<予想>
◎:メイショウオーロラ
川崎の緩急のある流れは魅力
○:フェブランシェ
能力はあるが若さが残る走りは気になる
▲:クレメダンジュ
適性的に川崎だと展開などアシストが欲しい
△:サーフズアップ
距離が伸びても対応した前走の走りを評価
☆:メイドイットマム
前走案外も前走以上に負荷をかけてきて不気味
<傾向>
■ 近3年3着以内馬ローテーション
※レース名(人気,着順)
・2022年
【中央:4番人気】3歳未勝利(小倉1700m)(3,1)→ネモフィラ賞(10,3)→3歳1勝クラス(阪神1800m)(6,1)
【中央:5番人気】デイジー賞(8,6)→ミモザ賞(7,1)→オークス(17,15)
【地方:1番人気】東京2歳優駿牝馬(5,1)→桜花賞(1,1)→東京プリンセス賞(1,1)
・2021年
【中央:1番人気】3歳1勝クラス(阪神ダ1800m)(2,3)→3歳1勝クラス(阪神ダ1800m)(2,1)→鳳雛S(5,1)
【地方:2番人気】ユングフラウ賞(1,2)→桜花賞(1,1)→東京プリンセス賞(1,1)
【中央:5番人気】ネモフィラ賞(8,1)→伏竜S(13,10)→兵庫CS(4,3)
・2020年
【中央:2番人気】もちの木賞(7,1)→ヒヤシンスS(4,10)→伏竜S(9,5)
【地方:4番人気】ユングフラウ賞(7,2)→桜花賞(3,1)→東京プリンセス(3,1)
【中央:3番人気】2歳1勝クラス(阪神芝1800m)(1,1)→フラワーC(2,5)→スイートピーS(2,4)
注目したい傾向は、地方馬の好走の多さ。「9年連続」で2着or3着のどちらかに必ず地方馬が入っている。この理由は、3歳牝馬のダート馬は、この時期1勝クラスを勝ち上がっている馬が少なく、年によってレベルの差がかなりあるから。あと、広いコースのワンターン1400~1600mで勝ち上がってくる馬もいるので、小回りの川崎で距離も未知の2100mという条件も影響している。
さらに、賞金的に芝路線で戦ってきた馬がダートを試すレースにもなっていて、ダート適性がないことで地方馬が浮上してくるパターンもある。中央馬の能力・適性の見極めが必要なレースになっている。
ローテ的には、中央馬は近3走でダートで1勝クラス勝ち、前走がOP特別5着以内・兵庫CS3着以内の馬が好走。1800m以上で結果を出している馬が多い。地方馬は、4年連続で桜花賞と東京プリンセス賞を連勝していた南関東牝馬クラシック2冠馬が好走している。
<展開>
逃げたいのは、パライバトルマリン。その外からメイショウオーロラ。それに続いて、サーフズアップ、メイドイットマム、フェブランシェあたりが追走。
どの馬も距離に未知の不安があるので、前半はゆったりした流れ。2周目向正面に入ってからペースが上がる展開を想定。
<予想詳細>
本命は、メイショウオーロラ
3歳未勝利(中京ダ1800)(6,1)→3歳1勝クラス(阪神ダ1800)(1,1)→兵庫CS(2,3)
前走の兵庫CSは、1馬身くらい出遅れたが、外枠だったので押して位置を取りに行って2番手から追走。ミトノオーの2周目向正面からのペースアップを3馬身後ろからついて行ったが、3コーナーから苦しくなって直線で脚が止まったが3着は確保。
園田でよく見る「1870mの外枠は滑る」パターンになったが、しっかり位置を取りに行ってミトノオーを倒しに行くレースをした。相手が強くて潰されてしまったが、2kg増の55kgで勝負に行っての失速。見た目の着差は大きかったが、悲観する内容ではなかった。
今回は、牝馬限定で相手が楽になって、川崎に替わることが魅力。
中央馬は、この馬以外の3頭は1勝クラスを勝ったばかり。伏竜Sを勝っていたミトノオーのような馬がいないことはプラス。
あと、コーナーがきつくて緩急のある流れになることがプラスになると考えている。評価しているのは、未勝利戦で中京1800mを勝っていること。中京もコーナーがきついので、緩んで直線で再加速する流れになりやすい。
※未勝利戦のレースラップ
13.0 - 11.3 - 13.4 - 12.9 - 13.0 - 13.0 - 12.7 - 12.0 - 12.3
その未勝利戦は、前半3Fの位置取り争いが1コーナーまであってコーナーに入って緩んで、後半3Fの3~4コーナーで緩んで直線で再加速する流れ。この流れに対応して、逃げて最速上がりで勝利している。
このようなラップ推移のレースで結果を出しているのは、川崎2100mでは強みになる。逆に、ワンターン1400~1600mで結果を出してきた馬がこのレースで崩れやすいのは、距離延長に加えて、小回りコースを約1周半(コーナーを6回)走る緩急が多いペースに対応できないことも影響している(だから、今年該当するパライバトルマリンは軽視している)。
緩急のある流れだけでなく、1勝クラスを2番手から長く脚を使って持続力勝負にも対応できる「ペース対応への柔軟性」を見せているのも魅力。
それに加えて、勝った1勝クラスで3着だったライオットガールが、次走1勝クラスを勝ち上がって、連勝で先週土曜(6/10)の3歳以上2勝クラスを勝利。前走時の予想で「牝馬限定ではあるが、1勝クラスとしては平均より少しレースレベルは高かった。」と書いたが、倒した相手がそれを証明してくれている。
パライバトルマリンを外から見ながら追走して、2周目3~4コーナーで先頭に出て、そのまま押し切るような走りを期待する。
買い目は、色々買っていますが3連単フォーメーション◎→○,▲→○,▲,△,☆(6点)、○→◎→▲,△,☆(3点)を強弱付けた合計9点になっています。
対抗は、フェブランシェ
2歳新馬(福島芝1800)(1,5)→3歳未勝利(中山ダ1800)(1,1)→3歳1勝クラス(中山ダ1800)(1,1)
前走は、外枠からじわっと出して好位外の4番手から追走。終始3頭分外を走って直線へ。直線で坂に入ってから失速した馬を交わして差し切り勝ち。
内に入るタイミングはあったので、砂を被らせたくないと感じる乗り方。未勝利勝ちしたレースよりマシだが、フラフラするところがあって、連勝したが課題も残る内容だった。
今回は、大外枠に入ったのは歓迎。前走の乗り方を見ても、砂を被った時の不安がある。この枠なら、前走のようにロスはあるが被されずに走ることができる。
気になるのは、かなり若さが残っているので、ナイター競馬や初めての競馬場で能力通りに走れるか。
未勝利勝ちしたレースが、先頭に立つと物見してフワフワしたり、2番手になると行きたがったり、手前をコロコロ替えたり、外に膨れたりしてかなり若さを見せていた。それがあって、2走前にシャドーロールを付けて、前走でチークピーシズまで付けていた。それでも勝っているので能力はあるのだが、若さから脆さが出る怖さはある。
適性的にも、中山1800mの平均~やや早めで持続力を活かしているので、川崎での緩急のあるペースの対応は課題になる。内枠に入ったら頭なしの単穴を考えていたが、絶好の大外枠に入った。前走と同じように、ロスのある外追走で勝つ可能性があるので頭もある対抗にした。
単穴は、クレメダンジュ
2歳未勝利(阪神ダ1800)(1,1)→3歳1勝クラス(京都ダ1800)(8,7)→3歳1勝クラス(京都ダ1800)(5,1)
前走は、スタートは出たが行き脚が少し遅いので、中団馬群の中で追走。向正面に入ってすぐに外から先頭まで出る馬がいたので、全体が残り1000mから早めのペースアップ。3~4コーナーで徐々に位置を上げて5番手まで上がって直線で外へ。直線で坂に入ってから、抜け出していた馬との差をじわじわ縮めて差し切り勝ち。
半年の休み明けをひと叩きして、行き脚が鈍いながらも追走に良化を見せた。時計面でも、2走前とほぼ同じくらいの時計の出方だった馬場で「2.1秒」も時計を縮めている。大きく良化した走りを見せた。
今回は、川崎のコース対応が課題。
2100mで追走が楽にはいいし、もまれても問題ないので内枠も歓迎。ただ、行き脚が速くなくて、前走で1000mからのロングスパート戦を差せるように、スピードに乗るのに少し時間がかかって長くいい脚を使う持続力タイプ。
このタイプは、コーナーのきつい川崎だと直線に入ってすぐの加速部分はついて行くのが精一杯で、直線の後半で浮上してくるが届かずになりやすい。実際に、同じようにコーナーのきつい新潟ダ1800mの未勝利戦(デビュー2戦目で単勝2.1倍の1番人気)で、残り200mから一気に差を縮めてきたが逃げた人気薄の馬(11頭立て9番人気)に押し切られてしまっている。
川崎2100mで勝つには、ペースが少し流れてくれたり、他馬が川崎2100mで力が出せなかったりするアシストが欲しい。想定する流れで上位評価馬が川崎2100mに対応したら、前で残られる可能性が高いのでこの評価まで。
4番手は、サーフズアップ
ユングフラウ賞(1,1)→桜花賞(2,2)→東京プリンセス賞(2,1)
前走の東京プリンセスは、出たなりでじわっと位置を取りに行って3番手から追走。前の2頭と3馬身差くらいで直線へ。直線で先頭に出たボヌールバローズが外に膨れたので、内から差そうとしていた。ただ、ボヌールバローズが内に戻ってきたので、残り150mで外に切り替えてからしっかり伸びて差し切り勝ち。
東京2歳優駿牝馬(大井内回り1600m)から距離短縮でペースも速くなったユングフラウ賞(浦和1400m)で勝利していたので、距離延長での大井外回りは不安材料と考えていた。レースを見ると、パフォーマンスを上げてきたのには驚いた。1.1/4馬身差だったが、ボヌールバローズがフラフラしていなかったら、もっと差が付いていた好内容だった。
今回は、相手強化が課題。
距離は他馬も未知数なので共通の課題だが、中央馬が加わるのは相手強化になる。しかも、しっかり1勝クラスのダート戦を勝ち上がっている馬が揃っている。芝で結果を出してきた初ダートの馬や明らかに距離不安のある1200~1400mで勝ち上がった馬がいないので、中央馬が崩れる可能性は低くなっている。
今年の東京プリンセス賞のレースレベルも、近年の関東オークスで馬券圏内に好走した桜花賞・東京プリンセス賞を連勝してきた馬たちと比べると、レースレベルは少し低いと考えている。前年のスピーディキックより0.1秒勝ち時計が早かったが、かなり時計が出ていた馬場の影響が大きい。この時計で評価を上げるのは危険。
それでも、中央馬が未知の条件(川崎競馬場、小回り、2100m、ナイター競馬など)で崩れることが多いから、9年連続で地方馬の好走が出ているレース。距離が伸びても対応した東京プリンセス賞の走りを評価して、3着の押さえに入れておく。
5番手は、メイドイットマム
クイーンC(14,11)→桜花賞(1,1)→東京プリンセス賞(1,3)
前走の東京プリンセス賞は、最内からじわっと出して5番手から追走。サーフズアップの内の4番手に上がって3コーナーへ。直線でじわじわ伸びていたが0.4秒差3着。
これまでの走りから外回りの大井1800mになるとで、直線の脚の威力が増しそうで、追走も楽になってになってプラスと考えていたが案外の走り。思っていたより距離が伸びてよくない可能性はあるが、絶望的に悪い内容でもなかった。
今回は、さらに距離が伸びるので対応は課題になる。
プラス要素を挙げるなら、中間の調整過程。最終追い切りは、船橋移籍後の自己ベストの時計で追い切っている。もしかして、前走が大目標ではなく、3冠まで意識した東京プリンセス賞の仕上げだった可能性がある不気味な調整過程。
前走だけで消すまで評価を下げるのは危険と考えていて、サーフズアップと同等の評価で3着押さえに入れておきたい。
※以下は、買わない馬の評価。
■ 中央馬
■ 地方馬