nigeのコメント
【水曜勝負R:傾向・全馬評価あり】走りが良化する条件替わりが魅力!
<予想>
◎14.ノットゥルノ
大井外回りと大外枠で走りが変わる
○3.ハピ
流れが合いそうで伸びしろもある
▲7.ペイシャエス
レース間隔とレース条件の違いが課題
△6.ブリッツファング
ここ2戦は恵まれた面があり
<傾向>
■ 近3年3着以内馬ローテーション
※レース名(人気,着順)
・2021年
【地方:12番人気】3歳(四)(2,1)→ツイントップ特別(1,1)→水無月特別(1,1)
【中央:2番人気】3歳1勝:中京ダ1800(6,1)→伏竜S(6,1)→兵庫CS(1,2)
【中央:3番人気】3歳1勝:阪神ダ1800(2,1)→鳳雛S(5,1)→関東オークス(1,1)
・2020年
【中央:6番人気】伏竜S(1,6)→兵庫CS(2,2)→鳳雛S(3,14)
【中央:4番人気】3歳1勝:京都ダ1800(3,1)→鳳雛S(5,2)→鷹取特別(1,2)
【中央:8番人気】3歳1勝:中山ダ1800(2,2)→3歳1勝:東京ダ1600(1,1)→ユニコーンS(8,5)
・2019年
【中央:1番人気】新馬:阪神ダ1800(1,1)→3歳500万下:阪神ダ1800(1,1)→兵庫CS(1,1)
【中央:4番人気】全日本2歳優駿(2,2)→ヒヤシンスS(1,3)→UAEダービー(5,4)
【中央:5番人気】雲取賞(1,2)→羽田盃(1,1)→東京ダービー(1,2)
中央馬は、前走オープン特別1着・兵庫CS2着以内、または2走前にオープン特別3着以内。
ユニコーンSの勝ち馬は、過去10年で18年のルヴァンスレーヴ、15年のノンコノユメの2頭が勝っている。4歳時にフェブラリーS・チャンピオンズCをどちらも勝つゴールドドリームでも3着に負けているので、レース間隔やレース条件の違いが結果に影響していることが考えられる。
ここ2年は荒れているが、2年前は前に行かないと勝負にならない特殊馬場。去年は、上位人気馬に若手騎手(1番人気坂井瑠星騎手、2番人気中井裕二騎手)が乗っていて、高速馬場なのに中盤異常に緩むスローペース。どちらも力通りに決まらないレース条件になっていた。
地方馬は、羽田盃3着以内の東京ダービー1着馬、または羽田盃勝ちの東京ダービー1番人気2着馬。ただし、好走できるかは中央の出走馬レベルが影響する。
<展開>
逃げたいのは、バウチェイサー。ただ、前走で2番手から勝っていて、兵庫CSでは逃げて潰されている。外枠に入ったので内から前に行く馬がいたら競らない可能性が高い。
バウチェイサーが主張しなかったら、テンの脚の速さを考えるとペイシャエスがスピードの違いでハナ。外から被されるのを嫌ってブリッツファングが出して行ってハナに行く可能性もある。その外からバウチェイサー、ノットゥルノ。内に入れてリコーヴィクターあたりが追走。
テンから速くなる可能性は低くて、前半はややゆったりした入り。向正面の中盤で少しペースが上がって、3~4コーナーで少し緩んで再加速する流れ。平均ペースを想定。
<予想詳細>
本命は、ノットゥルノ
3歳1勝クラス:阪神ダ1800(1,1)→伏竜S(2,2)→兵庫CS(2,2)
前走の兵庫CSは、軽く出して中団やや前の内の7番手から追走。
2周目1コーナーに入るところで前の馬群が7頭で凝縮して、2コーナーから全体がペースアップ。
このペースアップで失速する馬を交わして、3コーナーに入る所では3番手。コーナーで前の2頭に少し差を広げられて、直線に入る所で内にいてキックバックを受けてふわっとする所を見せた。それでも、外に切り替えてから伸びてきてコンシリエーレを交わして2着。
小回りの園田だったので、大型馬の大飛びでコーナーリングが下手なところが出てしまった。それに、砂を被ってふわっとするところでも減速。
伏竜Sのように外から早めに動いて勝つイメージで本命にしていたので、不完全燃焼と感じるレース内容(馬券は○→◎→△で3連単6点で的中)。早めに外に切り替えていたら違った結果になっていた可能性があると思っていて、少なくともあの着差の能力差はない。
適性的に、すっと加速する脚はないが、スピードに乗ったら持続力を活かして長く脚を使うタイプ。
今回は、大井外回り2000mに替わることと大外枠が魅力。
大井外回りなら1周1600m(直線はゴールまで386m)あるので、園田(1周1051m、直線はゴールまで213m)より断然走りやすい。
前走の園田では、コーナーリングが下手なところが出てしまったが、大井外回りはコース形態から3~4コーナーで緩んで直線で再加速する流れになる。コースが広くなるだけでなく、コース形態からの流れでもコーナーの追走が楽になる。
直線に入っての加速では付いて行くだけになると思うが、ラスト200mで相手の脚が鈍ったところで差を縮めて交わせる脚がある。
あと、大外枠に入ったことでレース運びがしやすくなった。
行き脚が遅いので、内枠だと最内だった3走前のように下げてから外に切り替える必要がある。それが大外だと前の進路に他馬が入らないので、2走前や4走前のように最初のコーナーまでにじわっと位置を上げることができる。ペースに合わせての位置取りがしやすくて、力を出しきる為のレース運びができる。
ブリッツファングに8馬身差付けられたが、力を出し切って負けたレースではない。高レベルだった伏竜Sの走りができていい条件替わりなので、前走に続いて本命で期待する。
対抗は、ハピ
新馬:中京ダ1800(4,1)→3歳1勝クラス:阪神ダ1800(3,1)→鳳雛S(1,1)
鳳雛Sは、スタートでつまづいて後方3番手から追走。
3コーナーに入る少し前に、少し内にいた前の馬の後ろに入れてキックバックを受けた時にもたついて手が動きながらコーナーへ。勢いが付いたらすぐに好位馬群の後ろに追いついて、直線に入る所で少し外へ。
前に進路ができると一気に交わして、残り300mでは先頭。そこから徐々に差を広げながら2馬身差で勝利。
スタートでつまずいたのに、キックバックを受けさせたり、馬込の中から外に出すような乗り方をして、いろいろ経験させての完勝。今後につながる収穫のあるレース内容。
さらに、2馬身差の2着タイセイドレフォンが、次走の2勝クラスで8馬身差の楽勝。2着から3馬身差の3着セイルオンセイラーが、次走の2勝クラスで1.3/4馬身差の完勝。時計は速くなかったが、メンバーレベルが高かったことを証明してくれている。
今回の大井外回り2000mの条件替わりは、対応できると考えている。
大井外回りの特徴は、コーナーで緩んで再加速する流れ。
この流れは、中京1800mで問われる適性に合っている。中京は大井と違って高低差があるコース形態だが、その高低差が大井外回りと同じようにコーナーで緩んで加速する流れを作っている(1~2コーナー:1コーナーに入るまでの坂での位置取りと2コーナー途中からの緩い上り、3~4コーナー:コーナーは下りだが直線の長さと坂を騎手が意識する)。
新馬と鳳雛Sで中京1800mを勝っていることから、大井外回りの流れで能力通りに走る期待ができる。それに加えて、阪神1800mでのロングスパート戦でも勝っていて、ペース対応の柔軟性も見せている。
現状で見せているパフォーマンスだと少し見劣るが、中京の緩急のある流れの走りから大井外回りの流れが合いそうで、間違いなく伸びしろがあるのは魅力。
ただ、内枠に入ったのはマイナス。
この馬もノットゥルノと同じで行き脚が少し遅いタイプ。この枠だと下げて外の進路取りになる可能性が高い。想定より緩い流れになったら、直線に入っての加速で前走のように抜け出せていいが、想定する流れや少し速くなるとノットゥルノの持続力のある脚を差すのは難しいと考えて対抗とした。
単穴は、ペイシャエス
3歳1勝クラス:中山ダ1800(3,1)→青竜S(2,5)→ユニコーンS(7,1)
前走のユニコーンSは、スタートからしっかり出して行ったが、外の馬が速かったので好位馬群の中の6番手から追走。
直線に入って前に進路がなかったが、2番手の馬が失速してくれたのでその進路へ。ラスト200mに入って、その位置で粘って先頭に出て勝利。
青竜Sで2番手にこだわってハイペースで失速したので、無理に前に行かずに好位馬群の中で運んで持続力を活かしたレース内容。好位馬群の中でもまれる形で、ここまでいい走りをするとは思っていなかったので驚きの走りだった。
今回は、無理せずにいい位置が取れることがプラス。
ここ2戦は、1200~1400mを勝った馬の参戦もある1600mだったが、2000mになると無理せずに好位を取れるのでレース運びが楽になる。
気になるのは、大井外回りの流れの対応とユニコーンSを勝って参戦する使い方。
新馬戦で緩急がある流れで勝っているが、1勝クラスを勝ったレースは一定ラップに近い平均ペース、レースレベルが高いユニコーンSや伏竜Sでは前で持続力を活かしての好走。
緩急がある流れがサッパリではないが、この相手でコーナーで緩む流れだと強気に仕掛けて行かないと瞬発力とトップスピードの速さがある馬に差される可能性が高い。大井外回りで勝つには積極的な騎乗が必要になる。
あと、ユニコーンSを勝ってJDDでも好走するのは、難しいレース間隔と条件替わり。
過去10年でユニコーンSとJDDを連勝したのは、ルヴァンスレーヴとノンコノユメ。古馬になってG1を勝つゴールドドリームや(この馬は別の理由だが)カフェファラオでも負けている。
ユニコーンSで勝てるレベルに仕上げた後に、レース間隔が短くて、レース条件も大きく変わって、ユニコーンSを使っていないJDDを目標としている馬との戦いで勝つのは難しい。
それでも、上位評価馬と比べてレースの上手さ、前にいる有利さはあるので、流れと乗り方次第では上位争いに加われていい。
4番手は、ブリッツファング
ヒヤシンスS(1,9)→3歳1勝クラス(阪神ダ1800)(1,1)→兵庫CS(3,1)
前走の兵庫CSは、かなり押して位置を取りに行って、好位外の3番手から追走。
2周目2コーナーからの全体のペースアップについて行って、3コーナーに入る少し前からコンシリエーレにプレッシャーをかけて4コーナーで先頭。直線に入って差を広げて8馬身差で完勝。
好位で流れに乗れるレースの上手さが活きて、完璧なレース内容。
兵庫CSの予想で「ノットゥルノが園田の小回りでスピードに乗り切れないようだと、好位から抜け出して押し切る可能性はある。」として対抗としていた。実際レースでノットゥルノがコーナーでももたついて、さらに砂を被ってふわっとするところまであったので想定内の結果。
この馬が強くなったのではなくて、この馬が力を出し切って、相手(ノットゥルノ)が力を出し切れなかったことでできた着差と考えている。
今回は、大井外回りに替わるが、適性的に好位で流れに乗れて、新馬戦で見せたように緩急のある流れも対応できて力は出せていい。
ただ、世間の評価が過大評価になっていると感じる。
前走の評価は、上記に書いた通りで強くなったのではないと考えていて、あの着差が能力差ではないのは明らか。それに、2走前の3歳1勝クラスを勝ったレースも、時計が平凡で相手関係にも恵まれていた(2着馬は、その後3戦馬券圏内なし。3着馬は、次走1番人気9着)。
結果的に、この馬が強かったという可能性はゼロではないが、着差が大きくて見た目のいい連勝だがレースレベルは高くはない。
この2戦の恵まれた内容で世間的な評価がかなり上がっているなら、能力的に上と考えていて、パフォーマンスを上げる要素があるノットゥルノから積極的に買う判断をしてこの評価になった。
※以下は、買わない馬の評価。
■ 中央馬
セキフウ
サウジダービー(4,2)→UAEダービー(3,8)→ユニコーンS(9,2)
前走のユニコーンSは、出遅れて中団やや後ろの内で追走。3コーナー前に砂を被って行きっぷりが悪くなって鞭が入って、手も動いていて後方4番手で直線へ。直線に入って、前の馬がみんな外に出してくれたことで、前にぽっかりスペースができた。そこから伸びてきて、さらに直線の中盤で最内に入れたら、逃げたロードジャスティスの石川騎手が後ろから来たのに気付いて避けてくれたので、進路がキレイにできてそこから伸びて2着。
2枠2番だと砂を被ったら行きっぷりが悪くなるので厳しいと考えて消したが、かなり運に助けられて上手き行き過ぎているレース内容。当然、2着まで来れているので力はあるのだが、あそこまで運よく砂を被らずに走れるのはなかなかない。
今回は、最内枠に入って、距離も2000mまで伸びる。ワンターン1400~1600mの外枠でペースが少し流れる展開がいいと考えているので消し。ユニコーンSで2,3着の馬が、意外とJDDで2,3着にくることが多いのが不気味なくらいで、積極的には買いたくなる条件ではない。
アイスジャイアント
JBC2歳優駿(3,1)→全日本2歳優駿(2,9)→兵庫CS(5,12)
前走の兵庫CSは、軽く出して好位の5番手から追走。2周目の2コーナーで、全体のペースが上がったところで一気に遅れて、中団やや後ろで少し我慢したが最終的には最下位。負けるにしても負けすぎとは思っていたら、レース後に外傷性の鼻出血が判明。
前走の負けに言い訳はあるが、2走前も負けすぎている。立て直したとしても、JBC2歳優駿の内容では全く足りないので、成長もないとこの相手では厳しい。
コマンドライン
サウジアラビアRC(1,1)→ホープフルS(1,12)→毎日杯(5,8)
母はダートG1馬だが、父ディープインパクト。芝の適性的にも、高速馬場のスローペース向き。ダートに替わってプラスになる感じはしない。ダートを試すならまだユニコーンSの方が可能性はあったと感じる。初ダートが重賞というだけでもきついのに、Jpn1なので素質に期待するしかない。川田騎手が騎乗しているのは、騎乗馬がいなくて、かつ今後の芝戻りも視野に入れて騎乗を受けたと考えている。
■ 地方馬
キャッスルブレイヴ
前走の東京ダービーでは、1.5秒差7着。この馬としては、最高の走りをしている。さらに相手が強くなって馬券圏内は厳しい。
トーセンエルドラド
前走の東京ダービーは、スタートを出たが周りの馬が速くて、中団やや後ろの外から追走。3コーナーで外に切り替えて動いていったが、直線で脚が止まって9着。
地方移籍後に2連勝したが、相手が強くなって力負けの内容。さらに相手が強くなるので、前で運べたとしても厳しい。
コスモファルネーゼ
前走は、古馬相手のB3で3着。この馬としては、超スローペースだった若竹賞からパフォーマンスを上げている。ただ、この内容では中央馬と東京ダービー出走馬を相手に好走するのは厳しい。
クライオジェニック
前走の東京ダービーは、スタートからすぐ下げて中団やや後ろの馬群の中で追走。3コーナーからじわっと位置を上げて、直線に入る所で大外へ。そこから差し馬の中で1頭だけ伸びてきて2着。
いきなり差す競馬で一変して、前有利の中で2着まで持ってきたのには驚いた。ただ、レースレベルの低さがあっての結果なので、中央馬がかなり崩れてくれないと馬券圏内は厳しい。相手の凡走頼み。
リコーヴィクター
前走の東京ダービーは、好位馬群の中の5番手から追走。直線で最内から差そうとしたが3着まで。内の2頭分開けた外が伸びていた馬場だったので、きついところを走っていた。
ただ、状態が上がってもっと走りがよくなると思っていたが、あまり変わらない走り。個人的には案外の内容。考えていたほど成長を感じないので、今の走りでは上位争いは厳しい。
バウチェイサー
兵庫CSで逃げて真っ向勝負をして、潰されて5.1秒差負け。兵庫ダービーを勝ったが、もっと短い距離の方がいいと考えている。相手強化と距離延長で厳しい。
ガルボマンボ
高知優駿では、東京プリンセス賞2着のコスモポポラリタを倒して勝利。ただ、コスモポポラリタの赤岡騎手が伸びない内を走らせていて、相手のミスに助けられた感が強い勝利。
時計的には遅いので、この相手だと能力的にきつい。素質に期待するしかない。