導師嵐山
第7回福島牝馬S(24日、福島11R、GIII、4歳上牝馬オープン国際、別定、芝1800メートル、1着本賞金3800万円=出走16頭)一昨年の桜花賞馬レジネッタが、直線に向くと外からグイグイ伸び、連覇を狙ったブラボーデイジーを頭差かわして快勝。桜の女王以来となる2年ぶりの白星を重賞で挙げた。1分48秒9(稍重)。1番人気のコロンバスサークルは12着。なお、レジネッタはゲート内で立ち上がり、5月17日以降の発走調教再審査が課せられた。そのためヴィクトリアマイル(5月16日、東京、GI、芝1600メートル)は出走できなくなった。 葉桜が揺れるみちのく福島で、一昨年の桜花賞馬がGIホースの意地を見せ付けた。テン乗りの中舘英二騎手の右ムチを受けたレジネッタが、馬群の大外から豪快な追い込みを決めた。1頭だけ違う脚色で、粘るブラボーデイジーをきっちりと捕らえ、2年ぶりの勝利の美酒に酔いしれた。オークス3着からの連敗も『16』でストップした。 「初めて乗せてもらったが、終いはいい脚を使ってくれる馬。特に何も考えずに乗りました。最後は届いてくれっ!と思っていましたが、GIを勝っている馬なので、これぐらい走って当然ですよ」 中舘も終始笑顔だ。桜花賞後は勝ち運から見放されたが、前2走辺りから徐々に復活の兆しが見えていた。集中力を増すために初めて着用したブリンカーもプラスに作用したようだ。 せっかくの勝利だが、レジネッタは5月17日以降の発走調教再審査を課せられたため、ヴィクトリアマイルへの出走はできなくなった。それでも、健在をアピールした5歳牝馬が、今後の牝馬GI戦線を盛り上げていくのは間違いなさそうだ。(片岡良典)