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【JBCクラシック】レース展望

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【JBCクラシック】レース展望

★3つ目のGIタイトル獲得を狙うオメガパフューム



 4日(祝・月)に、交流GI・第19回JBCクラシック(交流GI、3歳以上オープン、定量、ダート・左2000メートル)が行われる。初開催となる浦和競馬場を舞台に行われる注目の一戦を展望していきたい。



 5頭が参戦するJRA勢の中でもファンの期待を集めるのは、昨年末の東京大賞典(交流GI)で初GIタイトルを獲得し、今夏には強豪が揃った帝王賞(交流GI)も制しているオメガパフューム(栗東・安田翔伍厩舎、牡4歳)だろう。



 強い4歳世代の中でもルヴァンスレーヴに次ぐNo.2の実績を誇り、東京大賞典帝王賞ともに完勝しているように、能力の高さだけでなく勝負強さも光る。4カ月ぶりの実戦復帰となるが、10月30日に栗東坂路で4ハロン51秒5をマークしている。攻め駆けしないタイプとしては上々の時計だけに、仕上がりに問題はなさそう。



 管理する安田翔伍調教師も「思っていた調整はできました。いい状態でレースに出せます。(小回りの)浦和でも、12頭立てならコーナーで大きく外を回ることはないと思うので」と語っており、いつも通りの走りを見せつけてくれそうだ。



★安定感ならチュウワウィザードが一歩リード



 初GI挑戦となった今夏の帝王賞(交流GI)では勝利したオメガパフュームから1馬身1/4差の2着に惜敗したものの、先行馬にとっては厳しい流れとなったことを加味すれば評価できるチュウワウィザード(栗東・大久保龍志厩舎、牡4歳)がリベンジを狙う。



 名古屋競馬場や船橋競馬場で交流GIIを制しているように、浦和競馬場の小回りコース、左回りともに歓迎材料といえそうで、持ち前の先行力を武器にスムーズに回れば他馬を一蹴する可能性まで秘めている。



 31日の最終追い切りは栗東坂路で単走で追われ、テンから徐々にラップを速めると、余裕の手応えのままラスト1F12秒6でフィニッシュした(4F53秒9-39秒2)。馬体の張りも良く、気配は良好だ。



 大久保龍志調教師は「動きはいいし、仕上がりは問題ない。帝王賞は馬体が減っていたが、今度は勝った平安Sくらいの体重で出走できるだろう。コースは左右どちらでも上手に走るし、小回りも大丈夫」と語る。キャリア12戦で【7.3.2.0】とすべて3着以内の安定味をここでも生かしたい。



★重賞初Vの勢いでGIの舞台に挑むロードゴラッソ



 3度目の重賞挑戦となった前走のシリウスS(GIII)で待望の重賞初制覇を飾ったロードゴラッソ(栗東・藤岡健一厩舎、牡4歳)が、勢いに乗って強豪が待ち構える初GIの舞台に挑む。



 デビュー当初は芝で結果を出し切れずにいたが、ダートに路線変更してからは順調に実績を積み重ねており、地方の馬場も盛岡競馬場で経験済み。4角先頭で押し切ったシリウスSの内容からも小回りの浦和コースがマイナスに働くことはなさそうだ。



 シリウスSを制した直後は12月のチャンピオンズC(GI)を目標に調整される公算だったが、その前にここを使えるのは状態が良い証。「前走はよく勝ち切ってくれたが、まだあれでいっぱいではないからね。休み明けを使って状態は上がっているし、いい筋肉がついて良化している。小回りコースも先行力があるから向く。いいときは4コーナーで先頭に来るので、ここもそういう形になれば」と、藤岡健一調教師の期待も大きい。



★南関東の名手・矢野貴之騎手と新コンビで挑むクインズサターン



 JRA勢5頭の中で唯一の重賞未勝利馬。実績では見劣るものの、たびたび重賞で穴を開けてきたクインズサターン(栗東・野中賢二厩舎、牡6歳)が、今年もすでに250勝に迫る勢いで勝ち星を重ねている南関東の名手・矢野貴之騎手を新コンビに迎えて“下剋上”を狙う。



 これまでのキャリアを見ると2000mの距離はやや長い印象を受けるが、近走はテンから忙しくなってきているだけに、距離延長がプラスに働く可能性は十分にある。地方の馬場も未知の領域だが、良い方向に出ればガラリ一変となるかもしれない。



 管理する野中賢二調教師も「前走(太秦S・6着)は休み明けということもあるし、内容は悪くなかった。1600m前後を中心に使ってきたけど、ズブくなってきたので地方の2000mはこなせると思う」と見通しを語っている。



★牝馬によるクラシック初Vの快挙を目指すアンデスクイーン



 ブリーダーズゴールドC(交流GIII)、レディスプレリュード(交流GII)と牝馬の交流重賞を連勝中のアンデスクイーン(栗東・西園正都厩舎、牝5歳)が、牝馬によるJBCクラシック初Vの快挙を狙って登場する。



 本来なら昨年も出走(5着)した牝馬限定戦のレディスクラシックを選択するところだが、今年は浦和競馬場の“1400m”が舞台となる。短距離戦を嫌って牡馬が相手になるクラシックを選択したとの見方が強いが、目下の勢いなら上位争いに台頭してきても驚けない存在だ。



 「前2走が素晴らしい走り。使いながら力をつけてきて、ようやく本格化した感じだね。いまの充実ぶりなら、牡馬が相手でもチャンスは十分あると思う」と、管理する西園正都調教師も期待を寄せている。



★史上初の地方所属馬Vを目指すワークアンドラブ



 前走のマイルグランプリ(SII)で重賞初Vを果たし、勢いに乗るワークアンドラブ(大井・荒山勝徳厩舎、牡4歳)が、史上初の地方所属馬によるクラシック制覇を目指す。昨年末の東京大賞典(交流GI)では、勝ったオメガパフュームから1秒2差の7着に敗れているが、経験を積んだ今なら当時より差を詰めることができるのではないか。



 移籍2戦目となった東京記念(SI)を制したストライクイーグル(大井・藤田輝信厩舎、牡6歳)、同レース2着のセンチュリオン(浦和・小久保智厩舎、牡7歳)も南関東勢の中では上位の存在といえるが、対JRA勢の実績を加味すると可能性が高いのは後者の方。



 もう一頭挙げるなら、先行力があるシュテルングランツ(浦和・小久保智厩舎、牡8歳)だが、昨秋の東京記念(SI)を最後に1年以上勝利から遠ざかっている上に、8歳の高齢馬でガラリ一変は望みづらい。過度な期待をかけるのは酷ではないだろうか。

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