セイリュウ1号
エース2号
きいいろ
エース1号
ゼット1号
マカロニスタンダーズ
導師嵐山
霧
とぅっけ
世紀末覇者 券王
サマースプリントシリーズ第5戦のキーンランドCが30日、札幌競馬場で16頭によって争われ、5番人気で坂井騎乗のエイティーンガールが、メンバー最速の上がり3ハロン34秒7の末脚で差し切り、重賞初V。飯田祐調教師にとっても平地重賞初制覇で、スプリンターズS(10月4日、中山、GI、芝1200メートル)の優先出走権を獲得した。2着に2番人気ライトオンキュー、3着に9番人気のディメンシオンが入った。 ◇ 雨で煙る札幌の直線。馬群の大外から、エイティーンガールが一気に突き抜けた。上がり3ハロンはメンバー最速の34秒7。同2位に0秒6差をつける鬼脚を引き出した坂井騎手が、胸を張った。 「前回は意図的にポジションを取りに行って『ここにつながれば』と思っていましたが、その通り道中の手応えも良かった。(直線は)外に出したら確実に脚を使えると思っていたので、馬を信じて乗りました」 序盤から最後方で待機。リズム重視で脚をため、直線勝負にかけた。先に抜け出したライトオンキューをラスト100メートル付近で並ぶ間もなくかわし、1馬身1/4差で快勝。4歳夏で、待望の重賞初制覇となった。 今回で4戦連続騎乗。普段より前めにつけて7着だった前走・UHB賞が今回の布石となった。末脚を計算できたからこその直線一気。飯田祐師は「(レースで)連続で騎乗してくれて、調教にも乗って馬の良さをつかんでくれていましたからね」と最敬礼。坂井騎手も「ここ3戦結果を出せなかったけど、乗せていただいたオーナー、飯田祐調教師、すべての関係者に感謝したいです」と喜びをかみしめた。 飯田祐師は昨年の小倉サマージャンプ(J・GIII)を制しているが、平地重賞は開業7年目での初制覇。「厩舎としてはうれしいですが、この馬が勝ってくれたことが一番」とほほえんだ。 スプリンターズSの優先出走権を獲得し、「なにもなければ行くことになるとは思います。もちろん、体調をみて」と結んだトレーナー。短距離界に誕生したシンデレラガールが、その鬼脚で出世街道を駆け上がる。(山口大輝)■エイティーンガール 父ヨハネスブルグ、母センターグランタス、母の父アグネスタキオン。青鹿毛の牝4歳。栗東・飯田祐史厩舎所属。北海道日高町・庄野牧場の生産馬。馬主は中山泰志氏。戦績16戦5勝。獲得賞金1億2148万5000円。重賞は初勝利。キーンランドCは飯田祐史調教師、坂井瑠星騎手ともに初勝利。馬名は「18+少女」。★30日札幌11R「キーンランドC」の着順&払戻金はこちら