導師嵐山
岡村信将
セイリュウ1号
エース1号
ジャンヌ
第8回みやこステークス(5日、京都11R、GIII、3歳上オープン国際(指)、別定、ダ1800メートル、1着本賞金3800万円、1着馬にチャンピオンズカップの優先出走権=出走15頭)古川吉洋騎乗で2番人気のテイエムジンソクが4コーナー先頭の積極策から押し切って重賞初勝利。チャンピオンズカップ(12月3日、中京、GI、ダ1800メートル)の優先出走権を獲得した。タイム1分50秒1(良)。2馬身1/2差の2着には9番人気の伏兵ルールソヴァールが入り、1番人気の3歳馬エピカリスは8着に終わった。 夏の北海道で覚醒したテイエムジンソクが、秋の京都で重賞タイトルをゲットした。父クロフネをほうふつさせる自慢のスピードで圧倒V。手綱を取った古川騎手は笑顔で相棒をたたえた。 「自信を持って乗りました。良馬場で速い時計を持っているからね。スピードの持続力がある。あの形で行って押し切ってくれるからね」 大外枠から飛び出すと、周りの出方を見ながら3、4番手で運んだ。前半1000メートル通過は60秒1。普通なら先行馬には厳しい流れだが、勝負どころでも手応えは楽なままだ。先行勢を馬なりでかわし、4コーナーで早くも先頭へ。直線も脚いろは鈍ることがなく、追いすがる2着ルールソヴァールに2馬身半差をつける快勝だった。 5歳を迎えて充実期に入った。5月にオープン入りすると、函館で大沼S、マリーンSとオープン特別を連勝。重賞初挑戦だった前走のエルムSこそJRAレコード決着で2着に敗れたが、地力強化を示した。木原調教師は「自分のペースで行くようになってから、馬が吹っ切れている。結果的にだけど、クラスが上がった方が自分の流れになっているね」と分析。流れが速くなった方が持ち味であるスピードの持続力が生きるため、相手が強化されても結果を残せるというわけだ。 重賞初勝利で弾みをつけ、次はGI・チャンピオンズC。キャリア22年目の古川騎手にとっても、1997年阪神3歳牝馬S(現阪神JF=アインブライド)以来となるGI2勝目のチャンスだ。 「すごく楽しみ。いいときに乗せてもらっているので頑張ります」 コンビを組んで5戦4勝と好相性の人馬が、勢いに乗って一気に砂の頂点を奪いにいく。 (川端亮平)★5日京都11R「みやこS」の着順&払戻金はこちら★サンスポe-shopで黒色木製枠付き写真パネルを発売します!テイエムジンソク 父クロフネ、母マイディスカバリー、母の父フォーティナイナー。芦毛の牡5歳。栗東・木原一良厩舎所属。北海道日高町・日高テイエム牧場株式会社の生産馬。馬主は竹園正繼氏。戦績23戦8勝。獲得賞金2億879万4000円。重賞初勝利。みやこSは木原一良調教師、古川吉洋騎手ともに初勝利。馬名は「冠名+迅速」。