1日の阪神11Rで行われた第59回
阪急杯(4歳上オープン、GIII、芝1400メートル、16頭立て、1着賞金=4000万円、1着馬に
高松宮記念の優先出走権)は、ミルコ・デムーロ騎手騎乗の2番人気
ダイワマッジョーレ(牡6歳、栗東・
矢作芳人厩舎)がゴール前でわずかに差し切り、重賞2勝目を飾った。タイムは1分23秒8(不良)。
ゴール寸前、名手の腕がグイッと伸びた。JRA騎手デビュー初日のミルコ・デムーロ騎手が、初騎乗の
ダイワマッジョーレを駆って見事な重賞制覇。改めて日本のファンにその技量を見せつけた。
レースは
ニホンピロアンバーが果敢に先行。
マジンプロスパーが2番手につけて、断然人気に推された
コパノリチャードは3番手で
ミッキーアイルと併走する。不良馬場で泥がはねる中、追走に苦労する馬もいたが、4コーナーでは
コパノリチャードが満を持して先頭に並びかけた。しかし、直線で追い出されると伸び脚は案外。代わって
ミッキーアイルが末脚を伸ばし、内からは
ローブティサージュもじわじわと迫る。この2頭に加えて外から追い込んできたのが
ダイワマッジョーレだった。鞍上のアクションに応えてグイグイと伸び、ゴール前でハナ差かわしてV。見事に2度目の重賞制覇を果たした。2着は4番人気の
ミッキーアイル。さらにクビ差の3着が9番人気の
ローブティサージュだった。
ダイワマッジョーレは、父
ダイワメジャー、母ファンジカ、母の父Law Societyという血統。北海道千歳市・社台ファームの生産馬で、大城敬三氏の所有馬。通算成績は24戦6勝。重賞はGII
京王杯スプリングC(2013年)に次いで2勝目。
矢作芳人調教師は
阪急杯初勝利。ミルコ・デムーロ騎手は01年
ダイタクヤマトに次いで2勝目。
M.デムーロ騎手は「きょう3つ勝って重賞も勝った。ドリームみたいね。うれしいです。前走(弟の)クリスチャンが乗って3着でいい感じだった。いいポジションで外から伸びた」と通訳なしの日本語で免許取得初日の重賞Vを振り返り、喜びを爆発させていた。
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