きいいろ
スガダイ
とぅっけ
第51回AJCC(24日、中山11R、GII、4歳上オープン国際、別定、芝・外2200メートル、1着本賞金6000万円=出走13頭)2年連続、そして2週連続ノリだぁ!! 横山典弘騎手(41)が騎乗したネヴァブションがシャドウゲイトをクビ差かわし、人馬ともV2を達成。横山典は京成杯に続き2週続けて重賞勝ち、伊藤正徳調教師はAJCC3連覇。2分12秒6(良)。1番人気に推された一昨年の皐月賞馬キャプテントゥーレは直線で失速し、11着に惨敗した。 横山典弘騎乗のネヴァブションが、粘るシャドウゲイトをクビ差捕らえて快勝。人馬とも連覇達成だ。横山典騎手はAJCC6勝目で、小島太騎手(現調教師)を抜いて歴代単独首位に立った。 それにしても手綱が冴えている。この日4勝して迎えたメーンの11R。ネヴァとのコンビでスタートを決めると、相手の出方をうかがいながら2角では中団の内をキープ。いつでも動ける態勢を整えながら体力を温存。馬に余計な負担をかけず、丁寧な騎乗がノリのスタイルだ。4角手前でシャドウとキャプテントゥーレの間にスペースができると瞬時にGOサイン。坂下から一完歩ごとに差を詰める。キャプテンは失速し、粘り込みを図るシャドウも外から豪快にかわす。ゴール前では手綱を緩める余裕も見せ、着差(クビ)以上の圧勝だ。ネヴァは、アンバーシャダイ(82、83年)以来史上2頭目のAJCC連覇だ。 「一番いい時に比べるとどうかなって思ったけど、スタッフがそれなりに仕上げてくれた」とノリ。懸命に仕上げてくれた厩舎スタッフや馬をねぎらう辺りが彼らしい。「道中はうまく流れに乗れたし、向こう正面でいいペースになった時に馬が自分からトットコ、トットコ走って行った。最後はカツ(田中勝)のもしぶとかったが、ボクのもしぶとく頑張ってくれた」と相棒の1年ぶりの勝利を喜んだ。 前週の京成杯(エイシンフラッシュ)に続き2週連続重賞制覇のノリ。この日も5勝の固め勝ちで今季19勝目、2位の武豊騎手に6勝差をつけてリーディングトップを独走中だ。今週から始まる東京開催でも有力馬の騎乗依頼が舞い込んでいる41歳のベテランが、その手綱でもっともっとファンを魅了する。(片岡良典)