《本紙の狙い》
コスモセンサーを中心視した。
新潟2歳SやききょうSでは若さを見せていたが、前走のかえで賞はレコード勝ち。レースぶりに幅が出たように、だいぶ常識にかかってきた。疲れもなく、この中間の気配は絶好。このメンバーに入っても素質はそん色なく、上位争い必至だろう。デイリー杯でしぶといレースを見せた
エイシンアポロンが相手の筆頭。距離ベストの
ダッシャーゴーゴーも争覇圏内だ。
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カンナS勝ちの(1)ノーワンエルスは、13日は北Cコースの外めをキャンターで大きく2周して体調を整えた。「デキは文句なし。息の入りもいい。体は前走と同じくらいで出走できそうだよ」と伊藤圭調教師は仕上がりに太鼓判を押す。土曜は雨予報で道悪が予想されるが、「札幌のタフな芝を走っているから、極端に不良にならない限りはこなせるはずだよ」と、特に心配はしていない様子だ。
デイリー杯2歳S2着(2)
エイシンアポロンは馬場が悪かった水曜を避けて木曜追い。そのため翌日の金曜輸送となったが、それを考慮して追い切りはラスト重点にとどめた。それでも格上馬を豪快に突き放した動きは圧巻で「相手も走る馬だからね。あれだけ走れば十分」と岡田調教師。「前走は正攻法の競馬でよく粘った。今回も前々でうまく脚をためられれば」と重賞初Vを強く意識する。
牧厩舎からは2頭出走。サフラン賞をレコードで制した(3)
アニメイトバイオは北Aコースで入念に体をほぐした。
新潟2歳S6着以来となる(9)ハーティンハートは南Dコースをキャンターで調整。「どちらもいい雰囲気ですよ。ハーティンは使い込むと良くないタイプ。間隔をしっかり開けたので、馬もリラックスして臨めます。アニメイトは前走がとにかく強い勝ち方。センスを感じるし、ここでも十分やれるはず。スピードを生かすためにも良馬場がいいんだけどね…」と牧調教師は天気を心配していた。
前走のかえで賞で京都芝・内1400メートルのコースレコードをマークした(5)
コスモセンサー。西園調教師は「枠は気にしていなかったが、ここからならば内で前に壁を作って競馬ができるんじゃないかな」と歓迎ムードだ。「前走は控える競馬で結果が出たし、どんな競馬もできる。追い切りの動きもすごくよかったからね」と手応えは十分。「うちの厩舎はこのレースで06年から〔1〕(2)(3)着と、3年連続で上位に来ている。今年は(4)着でなく〔1〕着に戻りたいね」と意欲満々だ。
小倉2歳S2着の後、ききょうSでは他馬より1、2キロ重い斤量で2馬身差の快勝を収めた(6)
ダッシャーゴーゴー。当然、安田隆調教師の言葉にも力が入る。「追い切りでの最後の伸びはよかったですし、満点の内容。仕上がりは万全でしょう。初の左回りも調教の感じからは大丈夫。ふだんはおとなしいけど、レースではスイッチが入って爆発してくれますから」と大きな信頼を寄せて送り出す。
同じ舞台の新馬戦を勝ち上がった(11)ドロは、坂路をキャンターで1本元気よく駆け上がってレースに備えた。「追い切り後も順調にきています。体だけでなく精神面でも良化して、今はいい落ち着きもあります」と久保田調教師は確かな成長を伝える。道悪についても「パワー型だから問題ないですよ」と不安を払拭。連勝で重賞タイトルを手に入れることができるか注目だ。
(17)カシマストロング陣営のトーンが高い。11日の追い切りでは雨で水分をたっぷり吸って重くなった坂路で、古馬を差し置いて4ハロン49秒0の1番時計。13日も角馬場で脚を慣らしてから1本登坂し、最後に南Aコースを半周ダクと念の入れようで「馬に気が入ってきたね」と高市調教師も仕上がりには満足げ。「今のデキなら、このメンバーに入っても楽しみはある。道悪も下手ではないはず」と一発を狙っている。