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【エンプレス杯】レース展望

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【エンプレス杯】レース展望

★史上7頭目の連覇を狙うワンミリオンス

 28日(水)に川崎競馬場で、第64回エンプレス杯(交流GII、4歳以上オープン牝馬限定、別定、ダート・左2100メートル)が行われる。10年連続Vを狙うJRA勢は、昨年の覇者で史上7頭目の連覇を狙うワンミリオンスを筆頭に、重賞ウイナーがズラリ。果たして、例年以上に豪華な顔ぶれが揃ったJRA勢の勢いを止める地方馬はいるのか、はたまた近年の流れは変わらないのか、注目の一戦を展望していきたい。

 第1、2回ミスアサヒロ(55、56年)、第38、39回ヒカリカツオーヒ(91、92年)、第42、43回ホクトベガ(95、96年)、第44、45回シルクフェニックス(97、98年)、第46、47回ファストフレンド(99、00年)、第61、62回アムールブリエ(15、16年)に次ぐ、史上7頭目のエンプレス杯連覇がかかるのが、昨年の覇者・ワンミリオンス(栗東・小崎憲厩舎、牝5歳)。

 この1年は2走しかできていないが、7カ月の長期休養明けとなった前走のJBCレディスクラシックでは強豪相手に勝ち馬から0秒4差の4着と、牝馬同士なら力上位というところをみせている。

 今回は再び4カ月の休養明けになるが、自分の力を出し切ることができれば、自然と“連覇”の2文字が見えてくるはずだ。



★牝馬同士なら力上位プリンシアコメータ

 昨秋の交流GI・JBCレディスクラシックでは、勝ち馬ララベルとアタマ差の2着と見せ場を作り、続くクイーン賞では3馬身差の圧勝を果たしているように、牝馬同士のここでは力上位の存在といえるプリンシアコメータ(美浦・矢野英一厩舎、牝5歳)も注目の存在。

 近走の充実ぶりから大きな注目を集めた前走のTCK女王盃は見せ場なく6着に敗れたものの、クイーン賞を圧勝した際に騎乗した岩田騎手とのコンビに戻り、巻き返してくる可能性は十分。

 これまでの実績を見る限り、左回り、2100mの距離ともに問題ないだけに、初舞台となる今回も評価を下げるわけにはいかないだろう。

★ダートで底を見せていないミッシングリンク

 デビューから一貫して芝を使ってきたものの、ダートに路線変更してから自己条件で3、1着。さらには、準オープンの身で格上挑戦したダート3戦目のTCK女王盃で一気の重賞初制覇を果たしたミッシングリンク(美浦・齋藤誠厩舎、牝4歳)も、底を見せておらず不気味な一頭。

 交流重賞は前走に続き2度目の出走ということで、まだ戦っていない相手もいるものの、TCK女王盃ではJBCレディスクラシックでワン・ツーだったララベル、プリンシアコメータらを相手に勝利している。

 騎乗した戸崎圭太騎手も、レース後に「地方の馬場でも結果を出してくれましたので、今後、牝馬戦線で活躍してくれる馬だと思います」と語っているように、この馬に対する期待は大きい。

 2100mの距離は未知の領域だが、昨年のこのレースをワンミリオンスに騎乗して制覇している戸崎騎手が引き続き騎乗できるのは心強く、重賞連勝の期待も十分だ。

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