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【JDD】ギア3歳砂王! がん手術矢作師 地元Vに感謝

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【JDD】ギア3歳砂王! がん手術矢作師 地元Vに感謝

 4、5番手を追走した戸崎圭太騎乗、4番人気のキョウエイギア(JRA)が、4コーナーで外に持ち出すと直線で鋭く伸び、逃げたケイティブレイブ(JRA)に4馬身差をつけてGI初制覇を飾った。タイム2分5秒7(良)。2着から1馬身3/4差の3着には、1番人気に推されたJRAのゴールドドリームが入った。

 重賞ウイナーを力でねじ伏せた。中団に控えたキョウエイギアが、直線大外から豪快に脚を伸ばして4馬身差V。驚きのパフォーマンスで3歳ダート王を襲名だ。

 「差しが決まっていたので、どこからでも競馬ができる強みを生かした。追ってからの反応も良かった」。絶好調の戸崎騎手が、古巣・大井でも存在感を見せた。この日は「大井にいた時からお世話になっている」という田中晴夫オーナーの誕生日だけに、余計に力が入った。

 矢作芳人調教師(55)は「デキが本当に良かったから勝つと思っていたけど、ひと皮むけたね」と、想像以上のパワーアップに驚く。父は大井の矢作和人元調教師で、地元のVに「ここでGIを勝てて感無量」と満足げだ。前立腺がんを患い、21日に手術を受けるトレーナーは「素晴らしい状態に仕上げてくれた」と、スタッフに感謝する。

 今後はJBCクラシック(11月3日、川崎、ダ2100m)が視野に。「これだけのパフォーマンスを見せてくれたし、古馬相手でも」と戸崎騎手がいえば、矢作師も「帝王賞、JBC(17年は大井開催)と勝てるように育てていきたい」と期待を込める。圧巻の走りを見せた3歳ダート王は、さらなる飛躍を遂げていく。 (千葉智春)

 キョウエイギアディープスカイ、母ローレルアンジュ、母の父パラダイスクリーク。鹿毛の牡3歳。栗東・矢作芳人厩舎所属。青森県階上町・村上幹夫氏の生産馬で、馬主は田中晴夫氏。戦績11戦4勝(うち地方2戦1勝)。獲得賞金9407万円(うち地方4700万円)。重賞は初制覇。ジャパンダートダービーは矢作芳人調教師は初優勝、戸崎圭太騎手は2010年マグニフィカに次ぐ2勝目。馬名の意味は、冠名+人名より。

 ◆武豊騎手(ケイティブレイブ2着) 「いいペースで行けたけど、3コーナーで外から他馬がきたことで脚を使わされた」

 ◆平田調教師(ゴールドドリーム3着) 「状態は良かったし、距離も長いとは思わないが、地方の砂が合わなかったのか…」

 ◆吉原寛騎手(バルダッサーレ4着) 「強気に乗ったが、最後まで踏ん張ってくれて、盛り返そうとしていた」

 ◆岩田騎手(ダノンフェイス5着) 「距離はもう少し短い方が良さそう」

 ◆木之前葵騎手(カツゲキキトキト6着) 「前が詰まった。そのロスがなければ、上位もあった」

 ◆Mデムーロ騎手(ストロングバローズ7着) 「向こう正面で手応えがなくなった」

 ◆内田騎手(ノーモアゲーム9着) 「短距離の方が良さそう」

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