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【JDD】砂の3歳王者はキョウエイギア

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【JDD】砂の3歳王者はキョウエイギア

 7月13日(水)の大井競馬11R、第18回 ジャパンダートダービー(交流GI、サラ3歳、選定馬、定量、ダート2000メートル、出走12頭=13頭立てのところ、タービランスが感冒で出走取り消し、1着賞金=4500万円)は、戸崎圭太騎手騎乗の4番人気キョウエイギア(栗東・矢作芳人厩舎)が好位追走から直線で逃げたケイティブレイブを外から抜き去り、3歳のダート王の座に就いた。タイムは2分5秒7(良)。

 「初めて乗せていただいたんですが、レースぶりは見ていてある程度自信はありました。今日はオーナーの誕生日ということもあり、力を込めて騎乗しました」と戸崎圭太騎手は興奮さめやらぬ表情。大外枠からすんなりハナを奪い道中は離し逃げから引きつけてまた突き放す自在な逃げをみせる武豊ケイティブレイブの後ろでは、インから進出、または外をまくり気味に脚を使い出す馬が出るなかで、戸崎騎手は終始5番手でじっと我慢。「ずっと手応えが良くて、いつでも抜け出せる感じでした。直線まで我慢して、そこから追い出しての反応はとても良かったです」。さすが大井コースを知り尽くしている男だ。「この相手でこれだけいいパフォーマンスを見せられましたので、今後も楽しみな、強い競馬を見せてくれると思います」と戸崎騎手はさらなる飛躍に胸を躍らせる。

 キョウエイギアの今後について矢作調教師はこう語った。「この後は、夏の新潟のレパードSに行こうかと話していたのですが、ここを勝ってしまったので-。また考えます。JBC? はい、一気に視野に入ってきましたね」。2着に4馬身差の完勝劇は、矢作調教師にとっても驚きだったという。「メンバーが強いんでね。そんな簡単には抜けられないと思って見ていましたが、強いレースだった。うれしい驚きでした。びっくりしました」。笑顔が弾ける。矢作芳人調教師の父は大井競馬場の元調教師の矢作和人さん(2009年に引退)。大井競馬場でビッグレースを勝てた喜びをこう締めくくった。「大井は自分のふるさと。ここで勝てて感無量です」。

 4馬身差の2着に大外枠からハナを切って3コーナーでは後続に迫られながらも二枚腰で再度リードを広げたケイティブレイブ(3番人気)がしぶとく粘り込んだ。さらに1馬身3/4遅れた3着にキョウエイギアの直後から脚を伸ばしたゴールドドリーム(1番人気)が入線。東京ダービー馬のバルダッサーレ(5番人気)は中団追走から追い込んで4着。

 女性ジョッキー・木之前葵騎手の東海ダービー馬カツゲキキトキト(愛知・錦見勇夫厩舎)は果敢に先行して6着に健闘した。

 ジャパンダートダービーの勝ち馬キョウエイギアは、父ディープスカイ、母ローレルアンジュ、母の父パラダイスクリークという血統。鹿毛の牡3歳。青森県・村上幹夫氏の生産馬で、田中晴夫氏の所有馬。通算成績は11戦4勝(うち中央9戦3勝)。重賞初勝利。矢作芳人調教師はジャパンダートダービーは初優勝。戸崎圭太騎手は2010年のマグニフィカに次いでジャパンダートダービーは2勝目。

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