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【東京スプリント】レース展望

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【東京スプリント】レース展望

 8日(水)に、今週から2020年度のトゥインクルナイター開催がスタートした大井競馬場で、第31回東京スプリント(交流GIII、4歳以上オープン、別定、ダート・右1200メートル)が行われる。昨秋にJBCを制した2頭や、重賞4勝の実績を誇るコパノキッキングなど、例年以上の好メンバーが集結した注目の交流重賞を展望していきたい。



★藤田菜七子とのコンビ再結成で挑むコパノキッキング



 藤田菜七子騎手とのコンビ再結成となるコパノキッキング(栗東・村山明厩舎、セン5歳)に、ファンの期待が集まる。昨年のこのレースは、水が浮くほどの不良馬場のなか勝ち馬を捕らえ切れず2着に敗れているが、同舞台の東京盃(交流GII)で4馬身差の圧勝をしているだけに、極端な条件にならなければ上位争い必至だろう。



 近2走は58キロの斤量を背負いながら好走を続けているだけに、57キロで走れるのはプラスと言える。デビューから複勝圏を外したことがない1200メートルへの距離短縮も、大きな強調材料だ。



 昨年以上に相手は揃った印象だが、近走はスタートも安定しており、藤田菜七子騎手にとってJRA重賞初制覇となった2走前のカペラS(GIII)では好位から抜け出す器用さも見せている。自分の力を出し切れば、崩れるシーンは考えにくい。



★“紅一点”のヤマニンアンプリメがGI馬の力を見せるか



 浦和1400メートルで行われた昨秋のJBCレディスクラシック(交流GI)で初GIタイトルを獲得しており、1200メートルでも2つの重賞Vがある出走馬唯一の牝馬・ヤマニンアンプリメ(栗東・長谷川浩大厩舎、牝6歳)が、引き続き武豊騎手とのコンビで大井競馬場に初登場する。



 明け6歳を迎えて初戦となるが、本格的に交流重賞戦線を歩むようになった昨春以降は2、2、1、1、3、1着と崩れることなく常に上位争いを続けているだけに、今が充実期と見ることができる。



 一線級の牡馬・セン馬を相手にして56キロの斤量を背負うのは決して楽な条件とは言えないが、門別、盛岡、浦和とまったく条件の違う舞台で3つの重賞タイトルを獲得している。牝馬限定戦で実績を積み重ねてきたタイプでもないだけに、初コースや対牡馬・セン馬であること自体は気にしなくていいだろう。



 今回は5カ月ぶりの復帰戦となるが、年明け早々から乗り出しを始めており、中間は栗東・坂路で10本以上の追い切りを消化。ここ2週は一杯に追われて4ハロン51秒4、53秒0の好タイムをマークしているだけに、態勢は万全だ。



★初のオープン勝ちで勢い十分のジャスティン



 前走の千葉Sを、2着以下に3馬身1/2差をつけて圧勝。強烈なパフォーマンスで初オープン勝ちを果たしたジャスティン(栗東・矢作芳人厩舎、牡4歳)が、勢いに乗って交流重賞に初挑戦する。



 千葉S快勝後、主戦を務める坂井瑠星騎手は「ゲートさえ出られれば、いいレースになると思っていました。控える形もできたし、内容は良かった。今後が楽しみです」と高評価している。



 その一方で、7着に敗れた2走前の大和S後には「ゲート内の駐立が良くなくて…。きょうは自分の競馬ができませんでした」と語っているだけに、最内枠からスタートを決めて、いかにスムーズな競馬ができるかが上位進出のカギとなりそう。短距離の交流重賞としては珍しく典型的な逃げ馬がいないだけに、好スタートを決めることができれば、一気に先手を奪ってマイペースに持ち込む手もあるのではないか。



★重賞3勝の古豪ノボバカラが久々のタイトル獲得を目指す



 2016年にかきつばた記念(交流GIII)、プロキオンS(GIII)、カペラS(GIII)と、中央・地方で計3つのタイトルを獲得している8歳の古豪・ノボバカラ(栗東・森秀行厩舎、牡8歳)が、久々の重賞制覇を目指して約2年半ぶりに大井競馬場に登場する。



 高齢馬の部類に入ってくるが、昨秋も交流重賞で4着が3度あるように、年齢的な衰えはないだけに、今回も展開次第で上位争いに加わることができる可能性もあるだろう。大井では9、12着と結果が出ていないところは気になるが、新コンビとなる北村友一騎手の手腕にも期待したいところ。



 中間の調整過程を見ても、前走の根岸S(GIII)を使われたことで状態面は着実に良化している。根岸Sではゲート入りで苦戦するシーンがあっただけに、そのあたりをスムーズにこなせるかどうかも自分の力を出し切るカギになりそうだ。



★地方の“総大将”ブルドッグボスがJRA勢の壁となるか



 強豪が集った昨秋のJBCスプリント(交流GI)を制し、2019年のNAR年度代表馬に選出された地方競馬の“総大将”ブルドッグボス(浦和・小久保智厩舎、牡8歳)が、再びJRA勢の壁となることができるか注目される。



 フェブラリーS(GI)では13着に敗れているが、騎乗した和田竜二騎手が「好スタートを切れて、いい位置だと思ったのですがね。流れが全体的に速くてもたなかったです。いい馬ですけどね」と語っているように、中央場所のペースが合わなかった印象。



 その点、今回は走り慣れた南関東に舞台が戻るだけに、前走は度外視でガラリ一変に注意したいところ。悲願のGI制覇を果たした御神本訓史騎手とのコンビに戻るのもプラスで、JBCの再現なるか期待したいところだ。

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