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【川崎記念】レース展望

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【川崎記念】レース展望

 29日(水)に、川崎競馬場で2020年GI戦線の幕開けとなる第69回川崎記念(交流GI、4歳以上オープン、定量、ダート・左2100メートル)が行われる。近3年の覇者が揃い踏みとなり、他にも注目馬が多数参戦する注目の一戦を展望していきたい。



★チュウワウィザードが初参戦の川崎で再び頂点へ



 6頭が参戦するJRA勢の中で、歴代の川崎記念覇者を抑えて前日発売から断然の支持を集めているのが、昨秋のJBCクラシック(交流GI)で悲願の初GIを果たしたチュウワウィザード(栗東・大久保龍志厩舎、牡5歳)。



 前走のチャンピオンズC(GI)で4着に敗れ、デビューから初めて馬券圏内を外してしまったが、勝ち馬のクリソベリルとは0秒3差。直線でもう少しスムーズな走りができていれば、違う結果が出たかもしれない。



 「前走はいい枠(4番枠)が当たったけど、想定していたポジションが取れなかった。いい位置で競馬ができれば、勝ち負けになったと思う。前走後も順調にきているし、川崎は初めてだけど、この馬の競馬をするだけ」と管理する大久保龍志調教師。



 王座奪還、クリソベリルへのリベンジ、そして今年の主役を張るために--。年頭のGIを制し、ロケットスタートを決めたいところだ。



★一昨年の覇者ケイティブレイブが2度目のVに挑む



 今年は2017、18、19年の川崎記念覇者が集結しているが、3頭のうち2度目のVに最も近いのは、18年の覇者で昨年も2着に善戦しているケイティブレイブ(栗東・杉山晴紀厩舎、牡7歳)ではないだろうか。



 ドバイからの帰国初戦となった浦和記念(交流GII)を圧勝しながら、復帰2戦目の東京大賞典(交流GI)は、いわゆる2走ボケのような状態になり、まさかの大敗(8着)を喫してしまった。ただ、状態自体は悪くなく、得意の川崎コースとなれば一気に巻き返しても不思議ではない。



 「前走は2走目のポカだったのかもしれないが、内と外から挟まれて力みながら走り、道中のロスが大きかった。中間も緩めずにやっているし、条件も合っていると思うので、なんとかいい競馬をしてほしい」と杉山晴紀調教師も期待を込める。



★JRA勢唯一の4歳馬デルマルーヴルが世代交代を狙う



 JRA勢の中で唯一の4歳馬であるデルマルーヴル(美浦・戸田博文厩舎、牡4歳)が、2走前に初コンビを組んだO.マーフィー騎手と再びタッグを結成。世代交代を狙って、初挑戦となる古馬GIの舞台に挑む。



 前走の名古屋グランプリ(交流GII)で、2歳時以来となる2度目の交流重賞制覇を果たした。2着が多く、勝ち切れない部分があるのも事実だが、走りに安定感が増してきており、大崩れは考えにくい。



 「前走は地元のジョッキー(岡部誠騎手)がうまく乗ってくれて、しまいはいい脚を使ってくれました。中間はここを目標に調整。体調面の変動が少ない馬で、変わりなく順調にきています。どこの競馬場でも力を発揮してくれるところがこの馬の強みで、川崎も経験済みなので不安はありません。相手は強くなりますが、どれだけやれるか見てみたいですね」と斎藤吉則調教助手。



 成長を続ける4歳馬がビッグタイトルを手にし、世代交代を高らかに宣言するか注目だ。



★ダート中距離戦線の常連アナザートゥルースが一発を狙う



 ダート中距離戦線の常連であるアナザートゥルース(美浦・高木登厩舎、セン6歳)も一発を狙っている。昨年4月のアンタレスS(GIII)以来、勝ち星からは遠ざかっているが、ここ2走も浦和記念(交流GII)2着、名古屋グランプリ(交流GII)3着と、しっかり結果を残している。



 管理する高木登調教師も「前走は決してベストな距離ではなかったことを考えれば、よく頑張ってくれたと思います。右回りだとどうしても内にモタれる面があって、左回りのほうがスムーズに走れるので、ここは使いたかった一戦。順調に調整できていますし、馬もしっかりしてきたので楽しみにしています」と大きな期待を寄せる。



★メンバー中唯一“連覇”の資格をもっているミツバ



 昨年の川崎記念を制しており、メンバー中唯一“連覇”の資格をもっているミツバ(栗東・加用正厩舎、牡8歳)は、近走は4、4、6、13着と苦戦が続いているだけに、ここで自分の能力を出し切れるかは微妙なところ。



 「前走は16頭立て。不器用な馬でさばきがあまりうまくないので、頭数が多いのはあまりよくない。昨年、勝ったときよりもメンバーが揃っている感じはするけど、1周目のスタンド前を4、5番手で通過できれば脈もあるかな」と加用正調教師は語る。



 戦前から「真ん中くらいの偶数枠が欲しい」と語っていただけに、内枠に入ったのをどう見るかがカギとなりそうだが、昨年の川崎記念から継続してコンビを組み続けている和田竜二騎手の手綱捌きに期待したい。



★3年前の覇者オールブラッシュなど地元勢も注目馬が多数



 JRA勢6頭に対する地方所属馬は、地元の南関東所属3頭、北海道・愛知・笠松所属各1頭のラインナップ。2011年のフリオーソ(船橋所属)を最後に地方所属馬による勝利はないレースだが、今年の地方勢、特に地元の南関東3頭は、いずれも上位進出の可能性を秘めている実力馬といえる。



 まずは、昨年の東京ダービー馬であるヒカリオーソ(川崎・岩本洋厩舎、牡4歳)。前走の報知オールスターCで初めて年長馬と対戦し0秒1差の3着に終わったが、岩本洋調教師は「前走は時計も良く、十分に合格点が与えられる内容だった。今回はメンバーが揃ったけど、中間も順調だから頑張ってほしいね」と前向きに語った。



 JRAに所属していた3年前に川崎記念を逃げ切っているオールブラッシュ(大井・藤田輝信厩舎、牡8歳)は、前走の報知オールスターCで転入後の初勝利を挙げ、着実な良化とコース適性の高さを示している。成績にムラがあるように乗り難しい面はあるが「疲れもなく、いい状態で臨めそう。集中力の持続がカギだが、前走でうまく乗ってくれた今野騎手が引き続き騎乗してくれるから大丈夫だろう」と、藤田輝信調教師は今野騎手に全幅の信頼を寄せている様子。



 昨夏のジャパンダートダービー(交流GI)で3着に食い込んだ実績があるミューチャリー(船橋・矢野義幸厩舎、牡4歳)。今回は約3カ月ぶりの実戦復帰となるが、「仕上がりが早いタイプで、順調に仕上がっている」と管理する矢野義幸調教師は不安を一蹴。レース勘さえ戻っていれば上位争い可能だ。

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