nigeのコメント
傾向・全馬評価あり:ペースが少し流れることで長所が生きる!
<傾向>
■ 近3年3着以内馬ローテ
※レース名(人気,着順)
・2018年
【中央:3番人気】オーシャンS(7,10)→高松宮記念(13,14)→ヴィクトリアマイル(17,15)
【中央:1番人気】山科S(1600万下)(1,6)→陽春S(1600万下)(1,1)→天王山S(3,7)
【中央:4番人気】京都金杯(2,8)→阪神牝馬S(6,9)→ヴィクトリアマイル(12,13)
・2017年
【中央:2番人気】3歳500万下(東京ダ1400m)(4,2)→3歳500万下(東京ダ1600m)(2,1)→関東オークス(3,2)
【地方:4番人気】JBCレディスクラシック(取消)→クイーン賞(4,10)→マリーンC(6,2)
【中央:5番人気】エンプレス杯(3,5)→マリーンC(5,4)→かきつばた記念(5,4)
・2016年
【中央:1番人気】TCK女王盃(1,1)→フェブラリーS(5,10)→さきたま杯(4,5)
【地方:4番人気】フジノウェーブ記念(4,5)→マリーンC(4,2)→川崎マイラーズ(1,6)
【中央:3番人気】端午S(4,8)→青竜S(9,6)→関東オークス(2,1)
ローテ的には偏りはなく、バラバラ。
OPクラス好走実績がある馬か、近走で準OP勝ちしているまだ伸びしろのある馬が多い。
3歳馬が古馬に初挑戦する重賞になるが、過去10年で勝ったのはラヴェリータとアンジュデジール。どちらも古馬になって、牝馬限定の重賞を複数勝ち、牡馬相手でもG1・Jpn1で上位に来れた馬なので、ハードルは高い。
関東オークス勝ちのエスメラルディーナ(14年1番人気7着)、タイニーダンサー(16年3番人気3着)、ユニコーンS勝ちのアイアムアクトレス(11年1番人気3着)など実績馬も勝ち切れていないので、見極めが重要。
地方馬は、近走で地方交流重賞好走馬か、元中央馬なら馬券圏内は可能。
<展開>
逃げたいのは、ゴールドクイーン。
マドラスチェックも、前走でキックバックを嫌がっていての最内枠なので、出して行くしかない。
行き脚の速さならゴールドクイーン、マドラスチェック、サルサディオーネの順。
1600mならゴールドクイーンがスピードの違いでハナを取って、マドラスチェックが出して行って外に切り替えて2番手。
サルサディオーネは、仕方なく2頭の外の3番手から。
それに続いて、ラーゴブルー、ファッショニスタ、ミッシングリンクが追走。
隊列が決まるまでは速くなりそうだが、ゴールドクイーンがハナを取り切ったら、距離不安があるので落ち着かせて平均ペースを想定。
<予想>
◎:ファッショニスタ
ペースが遅くならなければ
○:ゴールドクイーン
距離対応課題も前走好内容
▲:ラーゴブルー
前走は中央馬が自滅したので
△:マドラスチェック
外に切り替えることができれば
<詳細予想>
本命は、ファッショニスタ
堺S(1600万下)(1,4)→播磨S(1600万下)(2,1)→天保山S(1,1)
前走は、スタートで少し出遅れたが、かなり押して出して行って逃げる競馬。
直線に入って2番手にいたフュージョンロックに一旦交わされて、外からヴェンジェンスにも交わされたが、ラスト100mで盛り返して2着。
12.3 - 10.5 - 11.8 - 12.0 - 11.6 - 11.6 - 12.4
前半のペース的には速くないのだが、出遅れてハナを取るのに脚を使ったことで、川田騎手がそれを気にしてペースを落ち着かせた流れ。
前半にペースが上がっていないので、後半になって0.4秒加速して11.6 - 11.6 - 12.4。
この馬は、厳しいペースで持続力を生かして長くいい脚を使うタイプ。
ペースが落ち着いてしまうと、加速する部分には対応できているのだが、トップスピードの速い部分(前走だと直線に入っての軽い下り部分)で少し劣ってしまう。
それが、前走で一旦交わされたフュージョンロックを、ラスト1Fの上りになってから差し返しているところに出ている(ラップ的にも、0.8秒減速)。
今回は、川崎コースの対応が課題になる。
1周コースと距離に関しては、京都1800mで対応しているので問題ない。
気になるのは、コーナーがきついところ。
強制的にスピードを落としてから直線で再加速する流れになるので、そこの部分で少し遅れると前に残られる可能性はある。
それでも本命にしたのは、スローにはならない可能性が高いメンバーだから。
ペースが少し流れれば、直線に入って0.1~0.3秒の加速で収まるか、減速ラップでトップスピードの速さが必要とされない(過去3年は、この流れ)。
馬場的にも、5年前のように高速馬場で直線で0.9秒も加速する流れにはならないと考えて、課題の影響は少ないと判断して本命に。
対抗は、ゴールドクイーン
オータムリーフS(5,5)→ギャラクシーS(8,1)→かきつばた記念(2,1)
前走は、外から主張してハナを取って逃げる競馬。
早めのペースで逃げて縦長の展開。それでも楽な手応えで4コーナーから仕掛けて、最後は相手の方が脚が止まって2.1/2馬身差完勝。
不良馬場ではあったが、時計は高速ではなく、普通の出方。
それを考えると1:25.1は、かなり速い。2着のヤマニンアンプリメの時計で、例年なら完勝できる。
コーリンベリーが、4歳時に52㎏で勝った時と同じ時計だが、あの年は高速馬場。
世間の評価より能力は高い。
ギャラクシーSが、超高速馬場で展開・馬場に恵まれての勝利。それを考えて、普通の馬場で1周コースだとヤマニンアンプリメが完勝するだろうと考えていたので、驚きの走りだった。
今回は、1600mの距離と川崎対応が課題。
小回りコースに関しては、名古屋を対応できれば川崎で戸惑うことはない。
前走の直線で長く脚を使えるヤマニンアンプリメを振り切っているので、コーナーで緩む流れも対応できる。
距離に関しては、ワンターンの1400mがこなせるのなら、コーナーで息が入る川崎1600mは対応可能。
ラスト100mくらいで脚が鈍るかもしれないが、前走の内容で走れたらそれでも押し切れる。
運よく雨も降ってくれそうなのもいい。
あとは、スピードの違いで逃げれるとは思うが、マドラスチェックがどこまで絡んでくるか。
古川騎手が中途半端に出して行って、ハナ争いを長引かせると直線の失速のリスクが上がる。テンからしっかり出して、ハナを取ることで、相手の騎手に早々に諦めさせる逃げができるかが重要になる。
単穴は、ラーゴブルー
シンデレラマイルトライアル(2,1)→東京シンデレラマイル(1,1)→マリーンC(3,1)
前走は、出たなりで逃げ馬の後ろの3番手から追走。
その位置でじっとして、楽な手応えで直線に入って逃げ馬の外に出すと前を交わして勝利。
12.7 - 12.8 - 12.5 - 12.6 - 12.3 - 12.0 - 12.9 - 12.8
勝因は、逃げ馬がアイアンテーラーだけだったので、ゆったりした流れになっての上がり勝負にしてくれたこと。
アイアンテーラーはペースを落としていい馬ではないし、リエノテソーロは緩急が大きいペースが得意なので船橋不向き。2頭しかいなかった中央馬が力を出し切れない条件になった恩恵を受けたレース。
そうは言っても力がないと、勝てないので評価はできる。
今回は、実績のある川崎コースになるので、力は出せる。
ただ、相手関係は前走より揃っているし、斤量も前走を勝って56kg。
展開的に好位内でじっとして差す形になりそうだが、上位評価馬が普通に走ってしまうと届かないと考えてここまでの評価。
4番手は、マドラスチェック
3歳500万下(中山1800)(2,1)→鳳雛S(1,1)→関東オークス(1,2)
前走は、前に行く気がなかったようで、出たなりで出して中団から追走。
2周目向正面で外から進出して2番手まで上がって、3コーナーへ。
追って逃げ馬に近づいて直線に入るも、そこから差が縮まらずに、最後さを広げられて2着。
6.7 - 10.8 - 12.3 - 14.1 - 13.7 - 14.3 - 14.4 - 12.4 - 13.0 - 13.0 - 13.0
逃げる競馬をさせて、3~4コーナーで脚を溜めずに持続力勝負に持ち込んだ武藤騎手(ラインカリーナ)の好騎乗。
ただ、控えて馬群の中で競馬をさせて(キックバックを嫌がっていた)、差を縮めるのに脚を使う乗り方は、この馬の長所を殺していた。
今回は、距離短縮と52㎏の斤量になるのはプラス。
ただ、最内枠に入ったのは、騎手の乗り方が重要になった。
この枠だとスタートからしっかり出して行って、ゴールドクイーンがそれでも主張してハナを取りに行って、外に切り替えるのが理想。
それをせずに、ハナを取ることにこだわりすぎると共倒れの可能性がある。
騎手の重要度が上がったことで斉藤騎手に変わったのは不安材料。
下手ではないのだが、ハナにこだわりすぎる怖さはある。スムーズに外に出せれば、上位争いに加われいい。
ただ、勝つまでとなると古馬オープンで勝つレベルの上位評価2頭に勝てるイメージは、外にスムーズに出せて、かつスローペースになった時くらい。
スローペースになる可能性は低いと考えて4番手評価。
※以下は、買わない馬の評価。
■ 中央馬
サルサディオーネ
前走は、逃げる競馬をしたが、ペースが流れてレースレベルに対応できずに失速。
牡馬相手にあの展開はきついので仕方ない。
今回は、川崎替わりは歓迎も、同型馬が多く逃げれないのは大きなマイナス。
逃げて緩めのペースで逃げるのがベストなのは、実績から明らか。
逃げれない競馬で、緩急のあるペースになると勝負所で遅れる可能性が高い。
1600mも距離不足で、1400mでも楽に逃げれるゴールドクイーン、砂を被りたくなく主張してくるマドラスチェックまでいて、2番手を取るのも難しい。
力を出せる形に持ち込めない可能性が高く、消し。
■ 地方馬
レガロデルソル(B1)
中央では、未勝利を勝ち上がれなくて地方に移籍した馬。
大井1400mでもパフォーマンスを落とさずに走れているので結果を出しているが、この相手に戦える走りではない。
リボンスティック(B2)
自己条件でも完敗しているので、出番はない。
ミッシングリンク(A1)
前走は、2番手追走から、そのまま粘って3着。
ただ、3着ではあるが、2着リコーワルサーと3馬身差で評価が上がる走りではない。
緩急なある流れは得意なので、川崎のコース形態自体はいいのだが、この距離だと前に行けないので差す形になる。
差していい馬ではないし、前に出して行くと前半脚を使いすぎる。差して前にいる馬が失速するのを拾って掲示板くらいなまでなら。
中央馬がかなり崩れくれないと、馬券圏内は厳しい。
ラモントルドール(愛知)
地元でも勝てていないので、この相手では、出番はない。
ローレライ(B1)
自己条件でやっと勝ってB1格。この相手では勝負にならない。
フラワーオアシス(B2)
自己条件でも、距離や枠など好走に条件が付く馬。この相手では、出番はない。
オルキスリアン(A2)
クイーン賞3着馬ではあるが、ベスト条件の船橋で51㎏。
緩急のあるペースは苦手で、川崎では力を出し切れない。
アッキー(B1)
先行力が落ちたことで、近走前に行きやすい距離を使って結果が出だした。
1600mに戻したら前に行けずに回ってくるだけ。
マルカンセンサー(A2)
ここ2戦は、状態が最高にいいようで、1頭違う末脚で完勝。
ただ、相手は中央馬とはレベルが違う。
TCK女王盃は、最内しか伸びない馬場の恩恵でできた好走。
ここ2戦の走りができても足りないし、距離短縮で川崎になることがプラスにもならない。
状態の良さに期待して狙うのはありだが、前にいる馬がかなり止まってくれないと届かない。