nigeのコメント
【水曜勝負R:傾向・全馬評価あり】プラス材料があり、普通に走れば良化もある馬に期待!
<予想>
◎3.ハビレ
前走は不利と外追走があり馬場も変われば
○4.アマンテビアンコ
スタートと進路取りを考えると逆転可能
▲8.ブルーサン
常に力を出し切るレースをするのが難しいタイプ
△1.アンモシエラ
距離延長歓迎も大井外回り向きではなく
<傾向>
■ 近3年3着以内馬ローテーション
※レース名(人気,着順)
・2023年
【4番人気】2歳新馬:大井1600m(1,1)→2歳:大井1600m(1,1)→ひばり特別:大井1800m(1,1)
【1番人気】全日本2歳優駿(4,4)→雲取賞(1,1)→伏竜S(4,3)
【2番人気】白鳥特別:大井1800m(2,2)→クラシックトライアル:大井1800m(1,4)→京浜盃(4,1)
・2022年
【9番人気】白鳥特別:大井1800m(6,5)→サルビア特別:大井1700m(4,1)→クラシックトライアル:大井1800m(4,3)
【13番人気】全日本2歳優駿(10,7)→雲取賞(5,6)→クラウンC:川崎1600m(1,11)
【1番人気】JBC2歳優駿(2,5)→雲取賞(2,1)→京浜盃(1,1)
・2021年
【5番人気】ニューイヤーC:浦和1600m(2,1)→雲取賞(2,2)→京浜盃(5,4)
【2番人気】ハイセイコー記念:大井1600m(3,1)→全日本2歳優駿(2,1)→京浜盃(1,9)
【4番人気】全日本2歳優駿(6,2)→雲取賞(1,1)→京浜盃(2,5)
全日本的なダート競走の体系整備から「3歳ダート三冠競走」が創設。地方交流重賞の「Jpn1」となった羽田盃。中央馬が加わるのでレース傾向は間違いなく変化が出るが、一応去年までの傾向を記載しておく。
近年は、京浜盃1着、または2番人気以内。雲取賞2着以内、かつ2番人気以内。この2つに該当しているのが、9頭中6頭。残り3頭中2頭は、重賞未出走で急成長した馬(2023年ミックファイア、2022年ミヤギザオウ)。残り1頭は、2歳時に重賞(平和賞)勝ちの実績あり。
基本は、京浜盃・雲取賞の時点で、実績から人気になっていた馬、結果を出した馬が中心。京浜盃・雲取賞も地方交流重賞になったことで、そこで結果を出した中央馬が出走してくることを考えると今後もこの傾向は大きく変わりそうにない。
変わるとしたら、海外挑戦する馬が少ない場合。サウジダービー・UAEダービー・ケンタッキーダービーに挑戦する馬が少なくなると、京浜盃・雲取賞を使った馬に割って入る可能性はある。今年は、UAEダービーに全日本2歳優駿勝ち馬フォーエバーヤング、伏竜S勝ち馬テーオーパスワードがケンタッキーダービーを選択している。
<展開>
逃げたいのは、ブルーサン。ハナ必須タイプは1頭だけなので、外から主張してハナ。それに続いてティントレット、アンモシエラ、マッシャーブルムあたりが追走。ハビレ、アマンテビアンコがこれに続く。可能性は低いが、最内に入ったアンモシエラが横山武史騎手になっているので、一発狙ってハナを取りに行くチャレンジをする可能性がある。
8頭立ての少頭数での単騎逃げが濃厚。ペースは和田竜二騎手次第。ペースを落とそうと思えば落とせる条件だが、ブルーサンは溜め逃げタイプではない。雲取賞より遅いが、極端には遅さずやや遅め~平均ペースを想定。
<予想詳細>
本命は、ハビレ
ヒヤシンスS(8,3)→3歳1勝クラス:阪神1800m(1,1)→京浜盃(1,3)
前走の京浜盃は、スタートは内枠の馬が良かったが、外からマッシャーブルム(1番手)、ティントレット(2番手)、アンモシエラ(3番手)が前へ。マッシャーブルムがハナを取ってすぐペースを落とそうとして、ティントレットがそれに付き合ったので、1コーナーに入るところで馬群が凝縮。
好位勢がごちゃついた影響で、1コーナーに入るところで狭くなって抑える不利。さらに、内のブラックバトラーが外にかなりふくれて、それを避けるために6~7頭分くらい外に押し出されてしまった。そこから内に戻りながら前との差を縮めて中団やや前の5番手で追走。
向正面で位置を上げて、好位勢にすぐ後ろまで追いついて3コーナーへ。4コーナーでは、2列目に2頭が外に出して、その外を走って直線へ。直線は失速したマッシャーブルムとティントレットを交わすだけで1.7秒差3着。
予想では本命にしていて「普通に走れるかだけが問題と感じるレース」と考えていた。
レースでは、夕方(大井5~6R)に少し雨が降ったが、かなり強い風の影響で時計がかなりかかっていた(2日前の月曜時点と比べると1200m戦で0.6~0.8秒くらい時計がかかっていた)。それに加えて、1コーナーでの不利と外追走のロスもあって不完全燃焼になってしまった。あの走りが能力を出し切った内容ではないのは明らか。
今回は、プラス材料が多いことが魅力。
まずは、「馬場」。京浜盃は、風の影響もあり、砂の入れ替え後の大井にしても時計がかかっていた馬場。2走前の3歳1勝クラス(阪神1800m)で、古馬3勝クラスの時計で走れる馬にはマイナスが大きかった。その点で、月曜時点で京浜盃の時より時計が出ている馬場で、水曜は雨が降る予報。前走より走りやすい馬場になるのは歓迎。
次に「ローテ」。休養明けのヒヤシンスS後の2戦は、中1週、約中1週半(中17日)。今回は、中4週で余裕のあるローテ。前走と比較してしっかり乗り込まれている。「騎手」は、前走はテン乗りでムルザバエフ騎手だったが、今回はテン乗りでも笹川騎手。大井でのレースを考えると間違いなくプラスになる。
あと、「展開」。中央馬の目標になるのは、雲取賞を勝ったブルーサン。それを積極的な騎乗をする横山武史騎手になるアンモシエラが好位で追い、川田騎手のアマンテビアンコが捕まえられるタイミングで動く。8頭立ての少頭数でこの3頭を後ろから見ながら運べるのは、ペースや他馬の動きに柔軟に対応しやすい。プラス材料が多く、パフォーマンスを上げる可能性があるのは魅力。
能力的には、3走前のヒヤシンスSと2走前の3歳1勝クラスの走りから、中央馬の中で一番上の評価。地方の馬場が合わない可能性がゼロではないが、不完全燃焼だった前走のレース結果で見限るのは早い。プラス材料が多いのに人気落ちなら、もう一度狙ってみたい。
対抗は、アマンテビアンコ
プラタナス賞(1,3)→カトレアS(3,1)→雲取賞(2,2)
前走の雲取賞は、スタートで酷いつまずき。落馬しそうになったが耐えて、そこから押して位置を取りに行って一団になった好位集団の一番後ろ(7番手)で追走。3コーナーに入るところのペースアップで前の3頭に差を広げられたが、直線でブルーサンの後ろを追いかけるような進路で伸びてきて2馬身差2着。
落馬しそうな酷いつまずきから盛り返すのに脚を使って、直線の進路取りも馬場を考えると外が正解。それでブルーサンが完璧に乗って2馬身差なら逆転可能と感じる走りだった。
今回は、川田騎手に乗り替わりが魅力。
前走で騎乗していたのはルメール騎手だが、地方交流重賞でのルメール騎手の信頼度は低い。小回りを意識しすぎるのか、早仕掛け傾向が強くて結果を出せていない(そのため、地方交流重賞は騎乗依頼自体が少ない)。中央だとルメール騎手と川田騎手の差はないが、地方交流重賞だと断然川田騎手の方が信頼度が高い。乗り替わりはプラス材料になる。
ただ、力を出し切ることを考えると大井外回りが合っているとは思わない。
適性的に、加速が少し遅いが、スピードに乗ると長くいい脚が使えるタイプ。前走の3コーナー前の加速に遅れているように、コーナー角度のきつい大井外回りはベストではない(大井は1周1600mあるが、中央の新潟のように直線部分が長い楕円形のコース)。コーナー角度の緩い東京や阪神の方が力は出し切りやすい。
それでも前走の走りから良化は期待できるので、ハビレとほぼ同等の対抗とした。
単穴は、ブルーサン
3歳1勝クラス:京都ダ1800m(1,5)→3歳1勝クラス:京都ダ1800m(3,1)→雲取賞(3,1)
前走の雲取賞は、二の脚の速さで楽にハナへ。ハナを取っても極端にペースを落とさずに、一定ラップの平均ペース。3コーナーに入る少し前にイーグルノワールとサントノーレが並びかけてきたので、3~4コーナーもペースを緩めずに直線へ。直線に入って並びかけてきた2頭との差をじわじわ広げて、アマンテビアンコが近づいてきたが2馬身差で勝利。
前で持続力を活かしたいタイプで、コース形態的には大井は不向き。でも、イーグルノワールが並びかけてきたことで、3~4コーナーで緩まなかったことがこの馬の適性に向いたレースだった(ラスト3F12.9 - 12.7 - 14.0)。
今回は、前走と同じようなレース運びができるかが課題。
適性的に平均~やや速めのペースで逃げて、持続力を活かしたいタイプ。大井外回りの普通の流れ(3~4コーナーで緩んで直線で再加速)は合っていないので、常に力を出し切るレースをするのが難しい舞台。2戦連続で力を出し切れるレースになるのかは課題になる。
前走は、16頭立てで他馬から3コーナーでプレッシャーを受けて持続力勝負になった。今回は、8頭立ての単騎逃げが濃厚。溜め逃げしない方がいいと分かっていても、今回の条件で馬のリズムで走らせると前走より前半のペースは落ちる。
この流れだと他馬が早めに動いてロングスパート戦になっても、前走より持続力の重要度は下がる。上がりの速さは上位評価馬よりないので、差される可能性は上がると考えている。
あと、中間の調整が気になる。
中間に、これまで全くしていなかったプール調教をかなりしている。最終追い切りで一杯に追って時計は出ているが、最終追い切りで一杯に追ったのは未勝利戦2着(デビューから4戦目)に負けた時以来。2戦連続で馬体が減ったのと、過去で一番レース間隔が空いていたので先も見据えて一旦緩めたように見える調整過程。この点も、前走の走りができるのかで気になる要素。
さらに、伸びしろの点も魅力を感じない。ここ2戦は、適性に合っていたレースで力を出し切っている。普通に走ればパフォーマンスが上がって、プラス要素もある上位評価馬の方に伸びしろの魅力を感じる。
力を出し切るレースができても、上位評価馬がパフォーマンスを上げてきたら押し切れるか微妙。それに加えて、適性的に常に力を出し切るレースをするのが難しい舞台で、中間の調整も気になると単穴の評価になる。
4番手は、アンモシエラ
ホープフルS(14,15)→ブルーバードC(2,1)→京浜盃(2,2)
前走の京浜盃は、大外から位置を取りに行って好位外の4番手で追走(2列目外)。3~4コーナーで少しもたついて、内からサントノーレに前に出られて直線へ。直線でしぶとく粘って1.5秒差2着。
1コーナーでごちゃついていたが、1頭分外にふくれたくらいでほぼ影響はなかった。前で持続力を活かしたい馬なので、大井だとコーナーでもたつくところが出てしまった。京都・阪神向きで、南関東ならスパイラルカーブで後半減速ラップで持続力が活きる船橋の方が合っていると感じたレース内容。
今回は、前走と同じ大井外回りが課題。
もちの木賞やブルーバードCと比べてパフォーマンスが明らかに落ちた走りだったので、引き続き大井外回りなのは課題。現状の能力と適性を考えると、上位評価の3頭が普通に走ると馬券圏内は厳しい。
でも、地方馬を比べると能力は上なので、上位評価馬がパフォーマンスを落としたら好位で粘って3着ならあっていい。ブルーサンが目標にされて早めに脚が鈍ったりし、上位評価馬が案外の走りをしたときの押さえで相手に入れておきたい。
※以下は、買わない馬の評価。
■ 地方馬
ムットクルフェ
門別で8戦、大井で7戦走って初重賞挑戦。叩き上げで徐々に成長して、このレースに使えるまでやってきた。ただ、この相手は強すぎる。前走の走りをしても、地方馬の中で5着争いまで。それより上は中央馬が崩れてくれないと厳しい。
フロインフォッサル
前走の雲取賞は、1.8秒差5着。初めての大井コース、1800mで自己ベストのパフォーマンスを見せた。地方馬が前に行きたい馬が多いので、地方馬の中の5着争いなら有力。それより上は中央馬が崩れてくれないと厳しい。
ティントレット
前走の京浜盃は、2番手から追走。3コーナーに入るところでマッシャーブルムの前に出て、先頭で直線へ。そこからサントノーレに交わされると、一気に失速して2.2秒差5着。一気に相手強化して、レースレベルに対応できなかった。今回は、前走より前にいる馬が強力なので前で流れに乗れても厳しい。
マッシャーブルム
前走の京浜盃は、平均ペースで逃げたが3コーナーに入る前にティントレットに前に出られて、そこから我慢するだけで2.8秒差6着。中央で新馬戦を勝って、移籍初戦も勝ったがパフォーマンスを落としていた。使って良化できなかった前走の走りを見ると、中央の軽い馬場の方が合っている。まだ成長が期待できるが、前走の走りから馬券圏内までは厳しい。