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数々の名馬が名勝負を繰り広げてきた「第72回川崎記念」(Jpn・Ⅰ、ダート2100メートル)が2月1日、川崎競馬場で行われる。ダート競走の体系整備により、来年から実施時期が4月上旬に変更。真冬の開催は今回がラストだ。過去10年の結果を見ると、JRA所属馬が9勝と圧倒。地方所属馬は2021年のカジノフォンテン以来の勝利を狙うが、今年もJRA勢に人気が集まりそうだ。出走メンバーと枠順は29日に確定する。
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筆頭格は昨年末の東京大賞典でGⅠ初出走Vを飾ったウシュバテソーロだ。芝で3勝の活躍を見せていたが、昨年4月にダート転向後は5戦4勝3着1回。初の地方遠征となった前走の東京大賞典では、帝王賞の勝ち馬メイショウハリオ、かしわ記念を制したショウナンナデシコなどのJpnⅠウイナーをまとめて差し切り、瞬く間にダート新王者の座へと上り詰めた。コーナーがきつい川崎は初めてだが、ダート左回りは2戦2勝。自慢の爆発力をフルに生かして重賞連勝に挑む。
GⅠ(JPN・Ⅰ)3勝馬のテーオーケインズも実績では引けを取らない。一昨年にJRA賞最優秀ダートホースに選出され、昨年はJBCクラシック(盛岡)を優勝。史上2頭目の連覇を目指した前走のチャンピオンズCは最後に伸びを欠いて4着に敗れたが、勝ち馬から0秒3差とGⅠ馬の意地を見せた。ダートの左回りは【4・0・1・1】で、馬券圏外だったのはその前走のみだ。小回り向きの器用さがあり、初の川崎コースも対応可能。ここを勝ってドバイ遠征へ弾みをつける。
地方勢では、エルデュクラージュ(船橋)に注目したい。昨年のこのレースは2着。勝ったチュウワウィザードに4馬身差をつけられたが、一昨年の覇者カジノフォンテンには0秒4先着して一線級と互角に渡り合える能力を示した。前哨戦の報知オールスターCは3コーナー手前で先頭に立ち、そこからリードを広げて快勝。9歳になっても衰えは全く感じられない。川崎2100メートルは【1・2・0・0】と得意の舞台。3年続けてJRA勢に割って入る可能性は十分ある。