メニュー
【JBCスプリント・レース概要】
1日に複数のG1級競走を行い、その舞台となる競馬場は持ち回りとなるJBC競走が創設されたのは2001年。このレースはJBCクラシックと共に創設されたこの年から実施されている。
施行される競馬場によっては6ハロン戦の設定がなく、2006年には川崎で「JBCマイル」としてマイル戦で行われるなど、年によって距離が変わることもあるが、今年は創設された当時と同じ、大井競馬場のダート1200m戦が舞台となる。
【JBCスプリント・検討のポイント】
韓国に遠征し、コリアスプリントを勝利したリメイクと、大井の名手・御神本訓史騎手とのコンビが急遽実現し、注目を集めることになりそうだ。馬券戦術としては、このリメイクの相手探しとなるが、地方所属馬も軽視すべきではなく、高配当も期待できそうだ。
【JBCスプリント・出走馬概要】
リメイク
当初は武豊騎手が騎乗予定だったが、同騎手の負傷により、御神本訓史騎手が手綱を取ることになった。昨年のカペラステークス、今年のクラスターカップ、コリアスプリントと、これまで獲得した重賞タイトルはいずれも6ハロン戦で、地元の名手への乗り替わりで死角が見当たらない感もある。
御神本訓史騎手はフジノウェーブで勝利した2007年、ブルドッグボスで優勝した2019年(浦和で実施)に続く、このレース3勝目を目指す。
イグナイター
兵庫所属馬で、盛岡で行われた昨年は5着だった。今年に入り、黒船賞3着、さきたま杯1着、マイルチャンピオンシップ南部杯2着と、JRA所属馬を相手に互角の戦いを繰り広げており、今回も地方競馬ファンの期待を集めることになりそうだ。前走の南部杯と同様、地元・大井の笹川翼騎手が手綱を取る。
ギシギシ
地方所属馬が絡んだ馬券で高配当を狙いたい人は、是非ともこの馬にも注目して欲しい。2走前にアフター5スター賞を勝利し、前走の東京盃でも4着に入った。JRA勢との実力差はないと考えて良い。
最内枠を引いた点は大きなプラス材料で、主戦の矢野貴之騎手に手綱が戻るのも心強い。波乱の主役となる可能性は十分にある。
モズメイメイ
リメイク以外のJRA勢はいずれも軽視できない馬ばかりだが、あえて初ダートとなるこの馬に注目してみたい。今年のチューリップ賞、葵ステークスと重賞2勝を挙げているが、いずれも逃げ切り勝ちで、そのスピードをダートで活かすことができれば、面白い存在となりそうだ。
3歳牝馬で、54キロで出走できる点もプラス材料と言えるだろう。今回は松山弘平騎手と初めてのコンビを組んでの参戦となる。馬券戦術上、狙うなら初ダートで評価が下がる今回だろう。
上記4頭以外では、東京スプリント1・2着のリュウノユキナ、ケイアイドリーといった、この路線の常連とも言えるJRA所属馬たちに注目すべきだろう。昨年の覇者ダンシングプリンスは年齢と休養明けとなる点に疑問符が付く。
(文・菅野一郎)