世紀末覇者 券王
エース2号
夢月
エース1号
ゼット1号
とぅっけ
ジャンヌ
蒼馬久一郎
スガダイ
nige
夕刊フジ賞オーシャンSが7日、中山競馬場でフルゲート16頭によって争われ、川田騎手騎乗のダノンスマッシュが好位から伸びて1番人気に応えた。次は優先出走権を得た高松宮記念(29日、中京、芝1200メートル)でGI初制覇を目指す。3番人気ナックビーナスが4年連続の2着で、スプリンターズS優勝以来の出走となったタワーオブロンドンは3着に終わった。 冬に逆戻りしたような底冷えの中、春のスピード王を狙う熱い末脚がはじけた。好位から抜け出したダノンスマッシュが重賞4勝目をゲット。川田騎手は静かな笑みで完勝劇を振り返った。 「気をつけていてもスタートでガタガタしてしまったのですが、その後はリズムよく行けました。前哨戦を無事に終えられてよかったです」 前走に続いて出遅れたものの、二の脚ですぐにリカバリー。先行集団の直後で運ぶと、粘るナックビーナスをメンバー中最速の上がり3ハロン34秒0であっさりと捕まえた。 前走・香港スプリントはデビュー以来最低の8着に終わったが、異国での苦い経験が成長への糧となった。「香港に行ってから見違えるようにたくましくなりましたね。坂路で見ると似通ったものを感じます」と、安田隆調教師は自身が育て上げた父ロードカナロアの姿を重ね合わせる。 次走の高松宮記念では2013年Vのカナロアに続く父子制覇を狙う。「今回を使ってさらに良くなると思います。次が楽しみ」と鞍上が言えば、指揮官も「親子で高松宮記念を取りたいですね」と意気込む。この日はスプリンターズS優勝馬タワーオブロンドンを抑えて1番人気に支持され、その期待に応えた。本番でも主役の座は譲らない。(漆山貴禎)ダノンスマッシュ 父ロードカナロア、母スピニングワイルドキャット、母の父ハードスパン。鹿毛の牡5歳。栗東・安田隆行厩舎所属。北海道新ひだか町・ケイアイファームの生産馬。馬主は(株)ダノックス。戦歴16戦7勝(うち海外1戦0勝)。獲得賞金2億7737万5000円(うち海外0円)。重賞は2018年GIII京阪杯、19年GIIIシルクロードS、GIIIキーンランドCに次いで4勝目。夕刊フジ賞オーシャンSは安田隆行調教師、川田将雅騎手ともに11年ダッシャーゴーゴーに次いで2勝目。馬名は「冠名+打ち砕く。相手を打ち砕く強烈な走りを期待して」。★7日中山11R「夕刊フジ賞オーシャンS」の着順&払戻金はこちら