東海Sが26日、京都競馬場で16頭によって行われ、2番人気で松山騎乗のエアアルマスが3番手追走から直線で抜け出してV。重賞初制覇を飾るとともに、
フェブラリーSの優先出走権を獲得した。2着に3番人気
ヴェンジェンス、1番人気の
インティは3着に敗れた。
ダート路線に新たなGI候補生が誕生だ。砂5戦目のエアアルマスが重賞初制覇。1年3カ月ぶりにコンビを組んだ松山騎手が笑みを浮かべる。
「砂を被らず、もまれなければ強い競馬ができるとわかっていたので、そこだけに集中して、いい位置を取ることを考えました。強いメンバーのなか、手応えもよく、強い内容でした」
外めの3番手を追走。砂を被らない位置でスムーズに運び、直線入り口で、楽な手応えのまま先頭に立ち、そのまま押し切った。
ダート転向後、初の重賞となった前走の
武蔵野Sでは、砂を被り11着に大敗した。そこで今回は耳まで覆うメンコを装着。まさに陣営の工夫と鞍上の好騎乗が実ってのV。ダートでは5戦4勝となり、
フェブラリーS(2月23日、東京、GI、ダ1600メートル)への視界が広がった。
GI参戦について
池添学調教師は「行くなら(鞍上は)そのまま。ただ、前回は砂を被ったこともありますが、左回りは2戦していまひとつ結果が伴っていない。馬の状態もみて決めたいです」とは慎重に語った。またコンビを組んで2戦2勝の松山騎手は「いい馬ですし、GIの舞台でもしっかりと走ってくれると思います」と今後へ期待を寄せる。次走は未定だが、陣営にはひと足早く、春が近づいた。 (山口大輝)
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エアアルマス 父マジェスティックウォリアー、母ノカゼ、母の父エンパイアメーカー。鹿毛の牡5歳。栗東・
池添学厩舎所属。米国・S&Tヨシハラ氏の生産馬。馬主は(株)ラッキーフィールド。戦績16戦7勝。獲得賞金1億6328万8000円。重賞は初勝利。
東海Sは
池添学調教師、
松山弘平騎手ともに初勝利。馬名は「冠名+世界最高級アルマスキャビアより」。