26日の中京11Rで行われた第31回東海ステークス(4歳上オープン、GII、ダート1800メートル、16頭立て、1着賞金=5300万円)は、
酒井学騎手騎乗の1番人気
ニホンピロアワーズ(牡7歳、栗東・
大橋勇樹厩舎)が直線で楽に抜け出して完勝。タイムは1分50秒4(良)。
ここでは力が一枚上だった。断然人気の
ニホンピロアワーズが、一頭だけ手応えの違う競馬で完勝。完全復活をアピールして、ジャパンCダート覇者の威厳を見せつけた。
レースは
サトノプリンシパルが気合をつけてハナに立ち、
ナムラタイタンが2番手。
スタッドジェルラン、
アドバンスウェイなどが続く。
ニホンピロアワーズは5~6番手の外をスムーズに追走。勝負どころで徐々に前へと差を詰めていく。直線に入ると、外から
ニホンピロアワーズが楽な手応えで抜け出し、直線半ばで早くもセーフティーリード。馬群を突いて伸びてきた
グランドシチーの追撃を2馬身振り切り、昨年の
平安S以来となる重賞Vを成し遂げた。2着は3番人気の
グランドシチーで、さらに2馬身1/2差の3着には8番人気の
マイネルバイカが入っている。
ニホンピロアワーズは、父ホワイトマズル、母ニホンピロルピナス、母の父
アドマイヤベガという血統。北海道新ひだか町・片岡牧場の生産馬で、小林百太郎氏の所有馬。通算成績は28戦12勝。重賞は交流GII名古屋
グランプリ(2011年)、交流GIII名古屋大賞典、同・白山大賞典、GIジャパンCダート(12年)、GIII
平安S(13年)に次いで6勝目。
大橋勇樹調教師、
酒井学騎手ともに
東海Sは初勝利。
酒井騎手は「最初のコーナーは久々の左回りのせいか勢いを欠いたので、3~4コーナーは意識的に動いていきました。強い姿を見せてくれました」とGI馬らしい完勝に納得の口ぶりだった。
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