18日の京都11Rで行われた第20回
平安ステークス(4歳上オープン、GIII、ダート1900メートル、16頭立て、1着賞金=3500万円)は、
酒井学騎手騎乗の1番人気
ニホンピロアワーズ(牡6歳、栗東・
大橋勇樹厩舎)が好位から抜け出して快勝。タイムは1分56秒9(良)。
これがGI馬の底力だ。叩き2戦目で圧倒的な1番人気に推された
ニホンピロアワーズが、好位から抜け出す横綱相撲でV。チャンピオンホースの威厳を見せつけた。
レースは
トウショウフリークが気合をつけてハナを奪い、
ナムラタイタンが2番手。人気の
ニホンピロアワーズは
アントニオピサや
マルカプレジオとともに好位を進む。砂埃が舞う乾き切った良馬場をよどみないペースで流れるが、4コーナーでは
ニホンピロアワーズの手応えが断然。直線も余力十分に抜け出し、最後に猛追してきた
ナイスミーチューを退けて重賞5勝目のゴールを駆け抜けた。8番人気の
ナイスミーチューが2着に食い込み、5番人気の
ナムラタイタンが見せ場十分の3着に食い下がった。
ニホンピロアワーズは、父ホワイトマズル、母ニホンピロルピナス、母の父
アドマイヤベガという血統。北海道新ひだか町・片岡牧場の生産で、小林百太郎氏の所有馬。通算成績は24戦11勝。重賞は交流GII名古屋
グランプリ(11年)、交流GIII名古屋大賞典、交流GIII白山大賞典、GIジャパンCダート(12年)に次いで5勝目。
大橋勇樹調教師、
酒井学騎手ともに
平安Sは初勝利。
酒井学騎手は「ひと叩きの効果を十分に見せつけてくれたレースでした。前走で59キロを経験して、2着に負けてしまいましたけど、休み明けで満足のいく内容ではあったので、前走よりも自信を持って乗れました。
チャンピオンという立場でひと叩きして、落とせないレースだと思っていたし、帝王賞を目標にして1着を確保していいステップを踏みたいと思っていたので、結果が出せてよかったです。4コーナーの手応えは抜群で、いつ追い出そうかと思っていたのですが、最後はフワッとする面をのぞかせていました。外から来る馬が見えたので、“お願い、来ないで”と思いながら必死に追っていました」と人気に応えての勝利を振り返っていた。
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