第17回
ファンタジーS(10日、京都11R、GIII、2歳牝馬オープン国際(指)、馬齢、芝・外1400メートル、1着本賞金2800万円=出走14頭)ミルコ・デムーロ騎乗で2番人気の
サウンドリアーナが2番手追走から抜け出して重賞初勝利。
阪神JF(12月9日、阪神、GI、芝1600メートル)へと弾みをつけた。2着は4番人気の
ローブティサージュ、3着は10番人気の
アメージングムーン。1番人気
プリンセスジャックは4着に敗れた。
名手のエスコートで、ライバルをちぎった。
サウンドリアーナが重賞初勝利。鮮やかな勝ちっぷりに、デムーロ騎手の笑顔が弾けた。
「ペースがよくて、いい位置で競馬ができた。きのう(9日)、軽いキャンターを乗ったときに掛かるところを見せていたから、ペースによっては大変なことになると思っていたけどね」
道中は少し離れた2番手を追走。直線入り口でGO
サインが出ると、一気にスピードを上げた。残り300メートルで早々と先頭に立ち、最後は2着以下に3馬身差をつけてゴール。勝ち時計1分20秒8は、2006年に
アストンマーチャンがマークしたコース&レースレコード(1分20秒3)にこそ及ばなかったが、それに続く歴代2位の好タイムだ。
5日の交流GI・JBCクラシック(
ワンダーアキュート)に続き、1週間で重賞2勝目の佐藤正調教師は「こんなこともないとな」と破顔一笑。今後は自信を持って
阪神JFに向かう。
「GIは距離が延びるけど、まだまだよくなっていくよ」。デムーロから太鼓判を押された
サウンドリアーナが、2歳女王の有力候補に名乗りをあげた。 (川端亮平)
◆
秋山真一郎騎手(
ローブティサージュ2着)「1着馬とは距離適性の差ですね。距離はもう少しあった方がいい。次(
阪神JF)ですね」
◆
四位洋文騎手(
アメージングムーン3着)「後ろで我慢させて、いい競馬ができた。久々を叩いた次はさらに良くなる」
◆
福永祐一騎手(
プリンセスジャック4着)「ソワソワしていてゲートで上向きに出た。態勢を立て直したが、ポジションが悪くなった。最後は(上位と)いっしょの脚になった」