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【川崎記念】ウシュバテソーロが力強く差し切りGⅠ級2連勝
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横山和騎乗で2番人気のウシュバテソーロが勝負どころで内を突いて差し切り、東京大賞典に続く連勝を果たした。タイム2分16秒0(良)。1番人気のテーオーケインズが半馬身差の2着。さらに4馬身差の3着にニューモニュメントが入った。
2022年を締めくくったダート界の新王者が、23年最初のビッグレースも制した。ウシュバテソーロが東京大賞典に続いてGⅠ級連勝。横山和騎手は晴れやかな表情で快勝劇を振り返った。
「小回りの川崎がどうかと思ったけど、こなしてくれました。この先に向けての自信になってよかったです」
道中はテーオーケインズの背後をぴたりとマーク。4コーナーで外を回ったライバルに対し、懐をえぐるように一気にスパートしてリードを築いた。最後は再び詰め寄ってきた1番人気馬に半馬身差でゴール。「内に入って窮屈かと思ったけど、(横山)和生がうまく進路を見つけて乗ってくれた。2走前に阪神できつい競馬(カノープスS1着)をしたことが生きましたね」と高木調教師は破顔一笑だ。これでダート転向後は6戦5勝と底を見せない快進撃が続いている。
この後は選出されればドバイワールドC(3月25日、メイダン、GⅠ、ダ2000メートル)に向かう予定。「いい感じに力をつけています。ますます活躍してくれると思いますよ」と指揮官はさらなる飛躍を期待している。カフカス山脈の名峰の名を頂いたオルフェーヴル産駒は、世界最高峰の一戦でも大仕事をやってくれそうだ。
◆松山騎手(テーオーケインズ2着)「逃げ馬の後ろでいい形に持ち込めた。差を詰めてくれたけど、進路判断のミスをしてしまった…」
◆小崎騎手(ニューモニュメント3着)「どんな条件でも走ってくれる対応力がある。力をつけているし、今後も頑張ってくれそう」
◆江田照騎手(テリオスベル4着)「どうしてもスピードに乗るまで時間がかかってしまう。でも、持久力があるし、この相手に最後まで頑張ってくれた」
◆矢野貴騎手(ライトウォーリア5着)「現時点での力は出してくれた。距離は少し長く、右回りの方が良さそう」
■ウシュバテソーロ 父オルフェーヴル、母ミルフィアタッチ、母の父キングカメハメハ。鹿毛の牡6歳。美浦・高木登厩舎所属。北海道新ひだか町・千代田牧場の生産馬で、馬主は了徳寺健二ホールディングス(株)。戦績28戦8勝(うち地方2戦2勝)。獲得賞金2億9988万4000円(うち地方1億8000万円)。重賞は2022年GⅠ東京大賞典に次ぐ2勝目。川崎記念は高木登調教師、横山和生騎手ともに初勝利。馬名の意味は「山の名+冠名」。
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