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【マイルCS南部杯】カフェファラオがハナ差でV ダートのマイル戦で地力の違い見せる


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【マイルCS南部杯】カフェファラオがハナ差でV ダートのマイル戦で地力の違い見せる

毎日王冠の僚馬サリオスに続いて砂の大エースが雄たけびだ。盛岡の夜空に凱歌(がいか)をとどろかせたのはフェブラリーS連覇の砂王カフェファラオ。逃げ込みを図る武豊&ヘリオスをゴール寸前でハナ差捕らえ、砂のマイルで3度目の頂点に立った。

「勝ったかどうかは自分では分からなかった。みんな脚が上がってから、グッと勝ち切ってくれたのはGⅠ馬の底力でしょう」

すっかり日も落ちた勝利者インタビューで、福永騎手が相棒の底力をたたえる。スタートをきっちり決め「大事だと思っていた」という最初のポジション取りで3番手の絶好位をキープした。しかし、砂の猛者がしのぎを削る頂上決戦は決して楽ではなかった。「あまりもまれない形でいければと思っていたけど、(近くにいた)アルクトスのプレッシャーもあったりして、楽な形じゃなかった。道中のリズムがフェブラリーSほど楽じゃなかったぶん、最後も伸びなかった。ナイターも初めてで盛岡も初めて。気難しいタイプだし、気持ちが乗っていなかったと思う」と明かす。

そんな過酷な状況を押し切れたのもマイル、それもワンターンの舞台への桁違いの適性のなせる業だろう。「やっぱりワンターンのマイルが合う。これからも大きなタイトルを積み重ねていける」と力強く締めた鞍上。今後のローテーションは未定だが、来年2月、フェブラリーS3連覇の大記録も鮮明に浮かび上がってきた。(内海裕介)

■カフェファラオ 父アメリカンフェイロー、母マリーズフォリーズ、母の父モアザンレディ。鹿毛の牡5歳。美浦・堀宣行厩舎所属。米国産で、馬主は西川光一氏。戦績13戦7勝(うち地方3戦1勝)。獲得賞金3億8879万5000円(うち地方6350万円)。重賞は2020年GⅢユニコーンS、GⅢシリウスS、21、22年GⅠフェブラリーSに次いで5勝目。マイルCS南部杯は堀宣行調教師が初勝利、福永祐一騎手は15年ベストウォーリアに次いで2勝目。馬名の意味は「冠名+父名より」。

◆武豊騎手(ヘリオス2着)「スタートがうまかったし、気分良く走っていました。4コーナーでは手応えがひと息でしたが、その割には最後まで粘ってくれた」

◆川須騎手(シャマル3着)「初距離、初コースなど初物ずくめでしたが、今の充実ぶりを示す内容だったと思います」

◆田中学騎手(イグナイター4着)「レースをする前までは半信半疑でしたが、このメンバーでもやれる感触をつかみました」

◆山本政騎手(ゴールデンヒーラー5着)「次につながるレースを、と思って臨みましたが頑張ってくれました」

◆田辺騎手(アルクトス14着)「甘くないですね。ゲートを出てのポジションはばっちりだったけど、ついていくのが苦しかった。馬の1年というのは長い。なかなか絶好調をキープするのは…」



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