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5日船橋で交流GI・かしわ記念!地方所属馬の戴冠なるか


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5日船橋で交流GI・かしわ記念!地方所属馬の戴冠なるか

 5日に船橋競馬場で行われる春のダートマイル王決定戦、第33回かしわ記念(交流GI、ダート1600メートル)のメンバーと枠順が2日、決まった。JRA所属馬が9連勝中と圧倒的な強さを誇るレースだが、今年は地方勢にも楽しみな馬がそろった。2011年のフリオーソ(船橋)以来となる地方所属馬の戴冠に期待がかかる。

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 地方勢の期待を背負って勝利を目指すのが、地元・船橋所属のカジノフォンテンだ。2走前の川崎記念で交流GIを初制覇。東京大賞典3連覇など交流GI・4勝の実績を誇るオメガパフュームに3馬身差をつける逃げ切りで、スターホースの仲間入りを果たした。

 3歳時に羽田盃4着、東京ダービー6着と南関東のクラシック路線を歩んだ実績の持ち主。その素質が昨年、一気に開花した。6月の京成杯グランドマイラーズ、12月の勝島王冠と重賞2勝をマーク。さらに、初めての交流重賞参戦となった東京大賞典で2番手追走から粘りに粘り、オメガパフュームにクビ差の2着と大健闘を演じた。

 続く川崎記念でオメガパフュームを逆転。前走の京成杯グランドマイラーズは他馬より2キロ以上重い58キロの斤量を背負っていたが、貫禄を見せて同レース連覇を飾った。前走と同じ船橋ダート1600メートルは5戦4勝と、まさに自分の庭。状態を上げ中央馬を迎え撃つ。

 2019年に南関東クラシックの羽田盃を制したミューチャリーは、最近はJRA勢を相手に堅実な走りを見せている。これまでに交流GIで5度、掲示板に載っており、前走のフェブラリーSは0秒9差の7着。前年(1秒9差の11着)に比べると大幅に内容は良化し、確かな成長を感じさせた。東京のスピード競馬にも対応できる可能性を示したところで、地元の船橋に戻る。舞台が替わって浮上の余地は十分だ。

 実績で見劣りするとはいえ、得意の1600メートルで浮上の余地を残しているのがワークアンドラブだ。4歳時の19年夏までは2000メートル前後を中心に使われていたが、同年9月以降に路線を変更。その後に挙げた4勝は全て1600メートル戦で、現状ではマイルで先行力を生かす競馬が合っていることは間違いない。2走前の東京大賞典は直線で後続に捕まり10着に敗れたが、道中の逃げ脚は軽快で、JRA勢相手でも通用しそうなスピードは十分に示した。勝ったオメガパフュームから0秒9差で、直線でも大きく失速はしなかったことも評価できる。交流GIの流れを経験した強みもあり、マイル戦の今回は台頭があっても不思議ではない。

 牝馬のサルサディオーネは7歳の今年も元気いっぱい。2走前のGIIエンプレス杯で2着、前走のGIIIマリーンCで3着と、交流重賞で健闘している。昨年は交流GIII2勝を挙げる活躍のほかに、報知グランプリCで南関東の強豪牡馬タービランスを破ってV。逃げて持ち味を発揮するタイプなので、他の先行勢との兼ね合い次第になるが、マイペースに持ち込めれば健闘の可能性もあるだろう。

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