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【エーデルワイス賞】レース展望


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【エーデルワイス賞】レース展望

 10日(木)に門別競馬場で、2歳牝馬の交流重賞・第22回エーデルワイス賞(交流GIII、2歳オープン、牝馬、定量、ダート・右1200メートル)が行われる。過去21回のうちJRA所属馬が10勝なのに対し、地元のホッカイドウ競馬所属馬が9勝、佐賀・岩手競馬所属馬が各1勝。一昨年は北海道勢が掲示板を独占、昨年も1、3、4、5着が北海道勢だったように、地方馬の活躍も目立つ注目の2歳重賞を展望していきたい。



★JRA勢で唯一の新馬V!ウィーンソナタがV2を狙う



 4頭が参戦するJRA勢の中では、メンバー唯一となる新馬戦での勝ち上がりを果たしており、デビュー2連勝での重賞初Vを狙って門別競馬場に登場のウィーンソナタ(美浦・伊藤圭二厩舎)に注目が集まる。



 キャリアが1戦しかないだけに、舞台設定や相手関係が大きく変わる今回は課題も多いが、2着以下に3馬身1/2差をつけて逃げ切っているだけに、時計が速く平坦な門別コースで持ち味のスピードを遺憾なく発揮できそうだ。



 管理する伊藤圭二調教師も「調教で動けていたし、初戦から期待していた馬。スタートが良く、道中もいいスピードを見せてくれたし、しまいもしっかり伸びて、手応えにも余裕があったね。キャリアが浅いぶんかなりの上積みが見込める。ここでも差はないだろう」と語っており、大きな期待を寄せている。



★7月以来の復帰となるニシノミンクスは仕上がりがカギ



 注目を集めるウィーンソナタが所属する伊藤圭三厩舎からは、デビュー2戦目となった7月末に未勝利戦を勝ち上がったもう一頭の管理馬・ニシノミンクス(美浦・伊藤圭三厩舎)も参戦する。



 今回は久々の実戦復帰で仕上がりがカギとなりそうだが、伊藤圭三調教師は「実戦に行っていいタイプで、流れに応じて競馬ができる強味があるね。ひと息入れたけど、しっかり乗り込んでいて仕上がりは問題ない。門別は直線も長いので競馬はしやすいと思う」と語っているように、態勢は整った様子。



 美浦からの長距離輸送や初のナイター競馬など、克服すべき課題もあるが、クビ差2着の接戦に持ち込んだ新馬戦、そして2馬身1/2差で完勝した未勝利戦と、牡馬を相手に戦っているのは心強い。牝馬同士なら、重賞でも通用していいのではないか。



デビルスダンサーは2週連続重賞Vを狙う菜七子とのコンビで参戦



 デビュー2戦目の未勝利戦を勝ち上がったデビルスダンサー(美浦・奥村武厩舎)は、2日(水)の東京盃でファン待望の重賞初制覇を果たした藤田菜七子騎手とのコンビで参戦する。



 奥村武調教師は「3日に最終追い切りを行い、早めに門別に入り、環境に慣れさせてから競馬に向かう予定。今回は斤量3キロ減の恩恵がないし、馬場やナイターなど初めてのこともある。まずは前半からうまく流れに乗って競馬がしたい」と慎重な姿勢。



 それでも、逃げ馬が揃ったメンバー構成となっただけに、好位から先団をまとめてかわし去った前走の経験が生きてくるはず。最内枠からスムーズに導くことができれば、菜七子が2週連続重賞Vを果たす可能性も出てくるのではないか。

キラットダイヤが持ち前のスピード生かして見せ場を作るか



 デビュー3戦目の未勝利戦で初勝利を挙げたキラットダイヤ(美浦・上原博之厩舎)は、2014年にウィッシュハピネスに騎乗してこのレースを制した経験があり、今回が新コンビ結成となる戸崎圭太騎手を起用して初重賞の舞台に挑む。



 管理する上原博之調教師は「前走後は放牧を挟んで調整し、変わりなくいい状態。サウスヴィグラスの子らしく、いいスピードと安定感がある。1ハロン延びても問題はないし、スタート次第でここもスピードを生かした競馬がしたい」と意気込みを語る。



 デビューから2、3、1着と初勝利には3戦を要したが、いずれもダート1000m戦でハナを取り切っているように、テンの加速力はこのメンバーに入っても上位。外枠を引いたのはプラス要素とは言えないが、持ち前のスピードを生かして見せ場を作れるか注目したい。



★地元3戦無敗のプリモジョーカーがJRA勢を一蹴するか



 2年連続で地元のホッカイドウ競馬所属馬が勝利を挙げているレースだけに、今年も地元馬の取捨選択がカギとなる。注目したいのは、前走のリリーカップで重賞初制覇を果たすなど、地元のダート戦では3戦無敗の成績を残しているプリモジョーカー(北海道・角川秀樹厩舎)。



 リリーカップといえば、一昨年の勝ち馬・ストロングハート、昨年の勝ち馬・アークヴィグラスも制しているレース。前半3ハロン34秒9のハイラップを刻んで逃げ切った内容も良く、同じだけ走れればJRA勢を一蹴する可能性まで秘めていると見ていい。昨年のNARグランプリ2歳最優秀牡馬イグナシオドーロの半妹と、血統背景も申し分なしだ。



 角川秀樹厩舎からは、プリモジョーカーと同じく地元のダート戦に限れば3戦3勝と底を見せていないアザワク(北海道・角川秀樹厩舎)も参戦する。こちらは1000m戦で3勝を挙げているだけに1ハロンの距離延長がカギとなりそうだが、控える競馬で結果を出すことができた前走の内容が、今回に繋がってくるのではないか。

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TERAMAGAZINE|2019年10月8日 21:07 ナイス! (0)

プリモジョーカー(北海道・名門/角川秀樹厩舎)に期待する

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