nigeのコメント
【全馬評価あり】中途半端な位置で追走しなければ、結果は出る!
<予想>
◎:ファッショニスタ
中途半端に控えなければ
○:メモリーコウ
船橋より川崎は合う
▲:サルサディオーネ
なにより気分良く逃げること
△:ワンダーアマービレ
距離課題も緩急のある流れは魅力
<傾向>
■ 近3年3着以内馬ローテ
※レース名(人気,着順)
・2019年
【中央:1番人気】堺S(1600万下)(1,4)→播磨S(1600万下)(2,1)→天保山S(1,1)
【中央:6番人気】川崎記念(7,7)→エンプレス杯(4,7)→ブリリアントS(14,14)
【地方:11番人気】永隆賞(13,12)→デネボラ賞(9,4)→東京スポーツ賞(4,1)
・2018年
【中央:3番人気】オーシャンS(7,10)→高松宮記念(13,14)→ヴィクトリアマイル(17,15)
【中央:1番人気】山科S(1600万下)(1,6)→陽春S(1600万下)(1,1)→天王山S(3,7)
【中央:4番人気】京都金杯(2,8)→阪神牝馬S(6,9)→ヴィクトリアマイル(12,13)
・2017年
【中央:2番人気】3歳500万下(東京ダ1400m)(4,2)→3歳500万下(東京ダ1600m)(2,1)→関東オークス(3,2)
【地方:4番人気】JBCレディスクラシック(取消)→クイーン賞(4,10)→マリーンC(6,2)
【中央:5番人気】エンプレス杯(3,5)→マリーンC(5,4)→かきつばた記念(5,4)
ローテ的には偏りはなく、バラバラ。
あえて言うならOPクラス好走実績がある馬か、近走で準OP勝ちしているまだ伸びしろのある馬が多い。
あと1600mのレースなのに、1200~1400mの実績馬の好走が多いのが目立つ傾向。18年2着オウケンビリーヴ、14年1着・15年2着だったサウンドガガが、中央では1200mで勝ち上がってきた馬。去年の勝ち馬ファッショニスタも1400mで勝ち上がってきた馬。
これは、川崎のコース形態が影響していることが考えられる。スタートから1コーナーまで位置取り争いがあっても、減速しないとコーナーを走れないので強制的にペースを落とされます。強制的にペースが落とされることで自然と脚が溜まることになり、かつ牝馬限定の地方交流重賞で道中のペース楽になることも重なって距離延長に対応しやすくなっている。
(今年は不在ですが、来年以降に向けて書いておくと)3歳馬が古馬に初挑戦する重賞になるが、過去10年で勝ったのはラヴェリータとアンジュデジール。どちらも古馬になって、牝馬限定の重賞を複数勝ち、牡馬相手でもG1・Jpn1で上位に来れた馬なのでハードルはかなり高い。関東オークス勝ちのエスメラルディーナ(14年1番人気7着)、タイニーダンサー(16年3番人気3着)、ユニコーンS勝ちのアイアムアクトレス(11年1番人気3着)など実績馬も勝ち切れていないので、見極めが重要。
地方馬は、去年は中央馬が走らなすぎで11番人気の馬が3着だったが、近走で地方交流重賞好走馬か元中央馬OP馬でないと厳しい。
<展開>
逃げたいのは、サルサディオーネ。
ただ、ファッショニスタは内で被されたくないので、去年のように逃げるくらい出して行って、外に切り替えて2番手。
2頭に続いて、サラーブ、メイクハッピー、メモリーコウあたりが追走。
ファッショニスタがしっかり出してくると考えているので、テンから遅くはならずに平均ペースを想定。
<予想詳細>
本命は、ファッショニスタ
JBCレディスクラシック(1,3)→TCK女王盃(1,4)→栗東S(2,3)
前走の栗東Sは、好スタートで逃げられるくらいだったが、内の馬を待って3番手から追走。
4コーナーから前に並びかけに行って、前にじわじわ迫ったが3着。
12.0 - 10.6 - 11.2 - 11.4 - 11.7 - 12.2 - 12.8
高速馬場ではあったが、あのペースを58㎏で押し切ったサクセスエナジーを褒めるレース。この馬も、牝馬で55㎏を背負って0.1秒差3着は好内容。JBCレディスクラシック(1.6秒差3着)、TCK女王盃(0.8秒差4着)で、この馬らしくない失速をしていたが立て直しを感じさせる走りだった。
今回は、去年4馬身差完勝して勝つ重賞制覇をした舞台。
緩急があるペースが得意ではないが、強気の競馬をしてもコーナーで脚が溜まるので去年のように力は出せる。
課題は、乗り方だけ。
去年は逃げるくらい出して行って、内のサルサディオーネがかなり頑張って抵抗して譲っての2番手。今年はサルサディオーネが外枠に入ったので、中途半端に出して行って外からサルサディオーネやメイクハッピー、サラーブに外から被されて自分から動けない好位内に入ってしまうのが一番ダメ(TCK女王盃がこの乗り方)。
逃げるか、逃げるくらい出してサルサディオーネが主張してきたら外に切り替える乗り方をしっかりすることが大事。その乗り方さえすれば、前走の走りから状態は戻っているので、勝てると考えて期待する。
対抗は、メモリーコウ
仁川S(4,12)→マリーンC(2,2)→オアシスS(7,3)
前走のオアシスSは、外枠から押して出して行って中団外から追走。
直線で外に出すとじわじわ伸びて、ラスト1Fに入ってから失速した馬を交わして3着。
牡馬相手のリステッドを別定55㎏を背負って0.2秒差。平均ペースの流れで長く脚を使って、内容はかなり良かった。
ここ2戦は、ペースが流れている1600m戦だが、どちらかというと道中で少し緩む流れの方が得意。
メモリアルウオッカカップ(2勝クラス)は、残り600mで0.7秒加速する展開の上がり勝負を好位から抜け出して勝利。観月橋S(3勝クラス)は、逃げ馬の後ろからラスト200mで前を交わして、差してきたグレートタイムを凌いでの勝利。前半スローペースからのロングスパート勝負で、上がり3F35.9の速い上がりだった。
このメンバーならマリーンCのように好位勢を見ながらの位置で追走が可能。ファッショニスタが遅いペースに付き合っていたりしたら、上がりの速さで逆転の可能性は十分ある。
単穴は、サルサディオーネ
マリーンC(5,1)→川崎マイラーズ(7,7)→京成盃GM(4,2)
前走は、大外枠からハナを取りに行って逃げる競馬。
やや速めのペースで逃げていたが、3コーナーからキャプテンキング動いてきた。それを直線に入る所で振り切って粘るもカジノフォンテンに差されてクビ差2着。
文句なしの走りをしたが、カジノフォンテンが完璧な走りをして惜敗。多少速いペースでもプレッシャーをかけられずに逃げるとなかなか止まらないところを見せている。
近走は川崎で崩れているが、エンプレス杯は逃げられなかったし、川崎マイラーズは逃げれはしたがカジノフォンテンに絡まれた展開。中央時代にコーナーで緩む新潟で好走していて、去年のこのレースで逃げて2着に粘っているように、気分良く逃げることができればコーナーで緩む流れは問題ない。
今回も外枠に入ったので、ファッショニスタの川田騎手が逃げると決めていたりしなければ、逃げる競馬はできる。去年同様に直線に先頭で入ることができれば、馬券圏内に残れていい。
4番手は、ワンダーアマービレ
羅生門S(3勝クラス)(6,3)→鳴門S(3勝クラス)(7,4)→天満橋S(3勝クラス)(5,1)
前走は、ハイペースで差しが決まる展開だったが、馬群の中をさばいて狭いところから抜け出しての差し切り。
勝ち上がれそうな走りをすでに見せていた馬が数頭いて、いいメンバーが揃っていた中で好内容だった(ちなみに本命)。
1600m実績がないが、こういう馬のスピードが活きるのがこのレース。
近走は、1400mを後方から追い込む競馬で好走しているが、1200mを中団から追走できるように追走が忙しくて後方にいるのではなく脚を溜めるために控えている。1600mに距離が延びれば追走は楽になるので、このメンバーならメモリーコウの後ろくらいの追走は可能(騎手が下げてしまうかもしれないが)。
あと魅力なのが、コーナーで緩むペースでの実績。
500万下、1000万下は新潟1200mで勝っていて、前走のようにハイペースで持続力が活きる展開しか好走できない馬ではない(1000万下は、直線で1.1秒も加速するような流れを勝っている)。
前にいるメイクハッピーとの選択で、メイクハッピーが川崎が合わないと考えているからこの馬を4番手に。
※以下は、買わない馬の評価。
■ 中央馬
メイクハッピー
前走は、外枠から出して行って3番手から追走。3コーナーから前に並びかけて、直線で粘っていた馬を交わして勝利。かなりの高速馬場で前半やや遅めだったので、そこまで持続力が問われずに勝てたレース。
ここ3戦は、7着、2着、1着と3戦目で結果が出たが、メンバーレベルが下がって、ペースが楽になったことで同じだけ走って結果が出ただけ。成長や状態が上がってきたように見えるがそうではない(ルメール騎手も前走のレース後コメントで、「3勝クラスの中では相手が楽でしたが」とコメント内で話している)。
緩急があるペースが対応できるが、川崎が合うとは感じない。ワンターンの東京しか走っていなかったのはあるが全日本2歳優駿では、好位から前に離されて差されての4着。この条件なら他の馬の方が魅力があるので5番手評価。オッズ的にここまで買えないので消し。
※もし好走するなら、ファッショニスタが外に出さずに好位内に閉じ込められて、ペースがかなり落ちた時に2番手にいたパターン。サルサディオーネと行った行ったの形。
■ 地方馬
マルカンセンサー
前走の大井記念は、離れた2番手集団の内で追走。3コーナーから仕掛けて行って、一旦2番手に上がるも、残り200mで脚色が逃げ馬と同じになって4着。展開不向きのブリリアントカップから巻き返しの好走。
去年は3着馬とクビ、クビ差5着だったが、中央馬が走らな過ぎてローレライが3着だったので、勝ち馬とは2.1秒差。緩急があるペースは得意だが、やや距離が短い。他馬の凡走頼み。
ナムラアヴィ
後方を回ってくるだけのレースになっているので、ここも同じ。
フラワーオアシス
2走前に川崎で2着はあるが、このメンバーで戦える内容ではない。ベストは持続力が活きる浦和1400~1600m。
ピコタン
浦和1400mがベストで、1500m以上の好走はなし。川崎も合わないので厳しい。
サラーブ
一定ラップの平均ペースで持続力を活かしたいタイプで、近走の浦和1400m・大井1600mは適性に合う条件(しらさぎ賞が移籍後のベストパフォーマンス)。コーナーで緩む川崎替わりはマイナス。近走好走はしているが中央の時よりパフォーマンスは落ちている。大型馬なので、中央広いコースの方が合う印象。買うのなら未知の川崎で中央時代のパフォーマンスを出すことに期待するしかない。