マテラスカイ、ヒロシゲゴールド、アユツリオヤジと逃げ馬が集った一戦。スピードの違いでマテラスカイがハナを主張する可能性が高いと見ていますが、さすがにハイペースは免れないでしょう。盛岡はもともと時計が出やすいこともあり、稍重なら日本レコード1分08秒7が更新されても不思議ありません。

　よって、◎には、内の逃げ馬たちの出方を見ながら、好位で立ち回れる強みがある(12)トップウイナーを推します。この馬は今年に入って2勝クラスから3連勝でオープンの欅Ｓを制覇。もともとダ1200ｍ、ダ1400ｍで2勝を挙げた馬だけあって、短距離戦で指数を上昇させてきました。

　連闘明けで楽をさせた前走・プロキオンＳでは前々走比で指数を下げ、5着に敗れたものの、逃げ馬に競り掛けていくスピードは見せられていました。調子は落ちていないでしょう。今回での巻き返しを期待します。

　○は、2018年のプロキオンＳを前半3F33秒5-3後半3F35秒6の超ハイペースで逃げて4馬身差の圧勝を飾った(9)マテラスカイ。この馬はその後の京都で行われたJBCスプリントで2着、メイダンのゴールデンシャヒーンでも2着、サウジアＣでも米国のスピード馬を相手にあわやの2着と好走しました。

　スピードタイプなので砂が深い地方のダートは合いませんが、それでも前走の北海道スプリントＣは、前半3F34秒8-後半38秒0と超ハイペースで逃げて大接戦の2着。盛岡は地方の中でもダートが軽いので、そういう意味では前進が期待できます。しかし、この馬の目標は秋の大一番。また、今回はダートが軽いにせよ、同型馬が揃っていることもあり、対抗評価までとしました。

　▲は、昨年のJBCスプリントの覇者(3)ブルドックボス。昨年のJBCスプリントは同距離で行われたJBCレディスクラシックの決着指数を下回る凡戦だった点が不安ですが、歴代の前年のJBCスプリントの覇者ダノンレジェンドやタイセイレジェンドなどは、斤量を課せられながらもここで連対しています。その後ダートグレードを勝っていないことも不安材料ですが、前々走のさきたま杯で2着なら及第点か…。また、差し馬のこの馬にとって、展開利もありそう。

　あとは△にリステッド競走やオープンで2度の連対実績がある(5)ショーム。休養明けの前走・北海道スプリントＣは大幅馬体増で追走に苦み8着大敗も、レースを一度使われての変わり身に期待しました。自から動けない弱さがありますが、展開の後押しがあれば、2着、3着はあるでしょう。

　他では、前々走の北海道スプリントＣでは、昨年の同レース以上の走りを見せて、ゴール寸前で○マテラスカイ、スズカコーズラインをハナ差差し切って優勝した(7)メイショウアイアン。この馬は前走でダ1000ｍ戦を使い、スピード競馬に慣れさせたことに好感。10歳馬ですが、ダ1200ｍの高速決着でも対応できるでしょう。

　最後にダートでは3勝クラスで頭打ち気味でしたが、休養明けの前々走・テレビユー福島賞(3勝クラス)は、逃げて5馬身差の圧勝と、文句なしの勝ちっぷりだった(2)アユツリオヤジ。前々走から時計の掛かる芝がベストの感がありますが、ダートでは折り合いに課題があり、スピード任せに行かせ過ぎていたのも事実。ここはマテラスカイがペースを引き上げることで折り合えるので、警戒しました。


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