関東オークスは、昨年のクイーンマンボのように前走・兵庫ＣＳで3着以内だった馬や2015年のホワイトフーガ、2009年のラヴェリータのように、3歳オープン特別の勝ち馬が有力なレース。実際に(4)メイショウヒサカタが勝利した前々走の昇竜Ｓの指数は、ここでは断然のものがあります。

　メイショウヒサカは、一気の距離延長となった前走・兵庫ＣＳは勝ちに行く競馬で5着と崩れました。しかし、中距離を経験したことは、ダ2100ｍの今回においてプラスに出るはず。中距離でたった一度負けただけで「距離不安」と見なされ、人気がないのならば、この馬を狙ってこそ馬券妙味でしょう。強い東京プリンセス賞上位2頭の不在、さらに前走500万下を勝てなかった馬や小差勝ちの馬が相手ならば、十分に通用すると見て本命◎。

　○は、デビュー3戦目、ダート2戦目の前走500万下では淀みない流れを先行して2着の(13)プリンセスノンコ。前走はゴール手前で完全に抜け出したところを差されたもの。勝ちに等しい内容でした。まだ、底を見せた感がないので対抗評価。

　▲は、中距離路線に転向して、つくし特別、東京湾Ｃを目下2連勝の(3)クレイジーアクセル。この馬は距離を延ばしてハナへ行くことで、本当にレース内容が良くなりました。今回も内枠で楽にハナを狙えるメンバー構成。展開次第では、上位争いのチャンスがあります。

　以下特注馬として、デビューから上昇一途で未勝利戦、500万下戦を連勝した(2)ララプリムヴェール。ただし、前走は超々ハイペースで前が崩れる流れの中、好位の外から差し切ったもの。展開に恵まれて激走した後の一戦となるので、大きな上昇度は期待できないと見て狙い下げました。

　△に初ダートの前々走・未勝利戦を制した(5)ハービンマオ。初ダートで結果を出せたのは、ダート適性が高ければこそ。初距離の前走・500万下は9着と凡退しましたが、今回と同距離を経験したことで変われる可能性はあるでしょう。

　あとは、グランダムジャパン2歳シーズンの勝ち馬(6)エグジビッツ。この馬は、休養明けのグランダムジャパンの3歳ジースンの若草賞2着、次走の留守杯日高賞では1着。前走ののじぎく賞は、前がペースを落としたところで、大外のアクアレジーナに早めに捲られ、それを追い駆けたために苦しい競馬になりました。完全な地力負けではないので巻き返しを警戒しました。

　他では、2歳時のフローラルＣでは、後のエーデルワイス賞の勝ち馬で、その後の南関東限定重賞で活躍のストロングハートを2着に降して勝利した(10)ミスマンマミーア。この馬は芝1800ｍのコスモス賞でも2着の実績があることから考えても、中距離くらいならこなせるはずの馬。休養後の2戦はさすがに大敗し過ぎですが、3戦目で変わり身を見せるパターンを、一応、軽快します。