ＪＲＡの準オープンで連対実績のある女王メーデイアｖｓワイルドフラッパーの対戦図式となる今年のＴＣＫ女王盃。牝馬限定のこの路線をいくら勝ち上がっても、所詮、ＪＲＡの準オープンレベルですから、1600万下勝ちのあるワイルドフラッパーならば十分歯が立つでしょう。他にＪＲＡの1600万下勝ちのある馬ではアクティビューティがいて、この馬も一昨年の観月橋Ｓを勝ち上がってこの路線に駒を進めて来た馬ではありますが、一昨年の観月橋Ｓは1000万下レベルの凡戦。よって、女王不在の前走クイーン賞で死力を尽くして、自己ベスト指数を叩き出したアクティビューティは割引が必要です。

　当然、◎は前々走で準オープンの観月橋Ｓを水準レベルで勝利し、2連勝を飾った(3)ワイルドフラッパーとします。前走のフェアリーＳは自己ベスト指数をマークした後の相手強化の一戦でしたが、3コーナーの外から先頭に並びかけ、4コーナー先頭の勝ちに行く競馬で2着と善戦しました。本当に力をつけていて、基調の上昇が感じられます。

　○は牡馬一線級が相手の前走ＪＣダートはさすがに歯が立ちませんでしたが、それまでのダートの重賞では5連勝の(8)メーデイア)メーデイアは配当的に消したい馬ですが、アクティビューティは死力を尽くした後の一戦では、やはり連対を死守する可能性が濃厚です。しかし、これまでのように逃げ馬を突いて早め先頭から押し切るような競馬で、その逃げ馬がワイルドフラッパーだったならば、意外と崩れる可能性もあります。

　▲は逃げの手に出た一昨年のクイーン賞を勝利した(9)レッドクラウディア。それに味を占めて昨年のこのレースでも逃げの手に出ましたが、○メーデイアに突かれて大敗して以来、メーデイアよりも後ろで立ち回るようになりました。それ以来は、メーデイアに勝てずともメーデイアと小差の競馬が続いています。今回おそらく逃げるであろうワイルドフラッパーをメーデイアがこれまでように突いて自滅したならば、チャンスが巡ってきます。

　△はデビュー2戦目でダート路線に転向して、デビュー3戦目で関東オークス2着の(1) オメガインベガス。その後は順調さを欠いてレースを使い込めずにいましたが、もともと素質が高い馬だけに休養明け2戦目のこの辺りで変れても不思議ではありません。

　あとは関東オークスの勝ち馬(7)アムールポエジー。前走のクイーン賞ではオーバーペースに巻き込まれて4着大敗を喫しましたが、前走で養われたスタミナが今回で生かされれば上位争いが期待できるでしょう。関東オークス勝ちのパフォーマンスからもっと走れていいはずの馬です。

　他では久々のダート戦となった前走クイーン賞で3着の(11)カラフルデイズ。前走は行き脚がつきませんでしたが、ダートに慣れてもっと追走がスムーズなら上位争いに加われます。また、前走のクイーン賞は休養明け好走の反動で6着に敗れましたが、ロジータ記念勝ちの(5)カイソウヨウの巻き返しの可能性も多少考えられるので押さえます。