JBC2歳優駿 Jpn3

11月4日() 門別競馬場/ダ1800m

JBC2歳優駿データ分析とレース傾向

門別ダ1800m

「JBC競走」の2歳カテゴリーとして、従来の北海道2歳優駿を発展させるかたちで新設。なお、回次は引き継がれず、2020年が第1回となる。当面は以前と同じ門別ダート1800mが舞台となるため、本稿では前身となった競走の結果を基にした。また、2018年の誤審は1着イグナシオドーロとして集計している。以前は全日本2歳優駿のプレップレースとしての意味合いも強かったため、今後は「JBC競走」としての新たな一面に期待したい(各種データ、原稿は本年のレース発走前のものとなります)。

【人気】

指定交流競走となった1997年以降でも、1~3番人気の組み合わせで決着したことは2002年の一度しかないので、最も堅い配当となる買い目は機械的に省いてしまっても構わないだろう。6番人気や7番人気といった伏兵の台頭も目立つが、そもそもオッズ自体が拮抗するため、思いのほか単勝配当が付かない場合も多い。ただし、先述のとおりに上位人気馬同士の決着は皆無といえるので、連単系の馬券では狙い目となっている。なお、JBC2歳優駿としてリニューアルした2020年には、1~3番人気がそろって大敗を喫し、14頭中13番人気(複勝では14番人気)のトランセンデンスが2着になるなど、波乱の幕開けとなった(以下、文中のデータはいずれも2003年以降)

◆人気別成績(過去20年)

人気着別度数勝率連対率複勝率単勝回収率複勝回収率
1番人気 7-4-4-5 35.0% 55.0% 75.0% 68.0% 90.0%
2番人気 1-4-2-13 5.0% 25.0% 35.0% 13.5% 52.0%
3番人気 2-3-0-15 10.0% 25.0% 25.0% 53.0% 44.0%
4番人気 1-2-2-15 5.0% 15.0% 25.0% 57.0% 50.0%
5番人気 2-0-6-12 10.0% 10.0% 40.0% 104.0% 100.5%
6~9番人気 7-6-5-62 8.8% 16.3% 22.5% 123.5% 124.9%
10番人気以下 0-1-1-64 0.0% 1.5% 3.0% 0.0% 46.5%

【脚質】

基本的には好位外目を追走していた馬の差し切り、正攻法の立ち回りが勝ちパターンとなりやすかった。ただし、近年は様相が変わりつつあり、2018年イグナシオドーロ、2019年キメラヴェリテと人気薄の逃げ馬が勝利をつかんでいる。2016年にもハナを切ったエピカリスが2着に2秒4差を付ける大差勝ちを収めるなど、前々で運んだ馬にアドバンテージのある馬場へと推移している可能性も否めない。なお、JBC2歳優駿となった2020年以降は再び差し脚を活かせる馬が幅を利かせているが、どちらかといえば後方待機馬が前崩れの展開で浮上するケースが多くなっている。

◆脚質別成績(過去20年)

脚質着別度数勝率連対率複勝率単勝回収率複勝回収率
逃げ 5-4-5-20 14.7% 26.5% 41.2% 58.5% 155.9%
先行 9-7-4-26 19.6% 34.8% 43.5% 178.0% 111.5%
差し 5-3-7-44 8.5% 13.6% 25.4% 93.1% 114.1%
追込 0-1-1-63 0.0% 1.5% 3.1% 0.0% 13.2%
不明 1-5-3-33 2.4% 14.3% 21.4% 2.9% 42.1%

【枠順】

5勝を挙げる5枠が勝率・連対率・複勝率のすべてにおいて最高値を記録。なお、JBC2歳優駿としてリニューアルした2020年以降も、2020年1着ラッキードリーム(5枠8番)、2021年3着リコーヴィクター(5枠8番)、2022年1着ゴライコウ(5枠6番)と好走が続いている。一方、4枠は長らく勝ち馬を出せずにいたが、2019年に4枠6番のキメラヴェリテが逃げ切り勝ちを収めてみせた。近年の枠順別成績における優位性の変化は、馬場状態による一過性のものなのか、あるいはレース質が変化しつつあるのか、今後も注視すべきだろう。

◆枠順別成績(過去20年)

枠順着別度数勝率連対率複勝率単勝回収率複勝回収率
1枠 1-3-0-16 5.0% 20.0% 20.0% 170.5% 108.0%
2枠 2-2-3-13 10.0% 20.0% 35.0% 27.5% 85.5%
3枠 3-3-3-16 12.0% 24.0% 36.0% 77.2% 122.0%
4枠 1-0-2-28 3.2% 3.2% 9.7% 23.9% 26.5%
5枠 5-4-5-21 14.3% 25.7% 40.0% 148.9% 113.4%
6枠 2-1-3-30 5.6% 8.3% 16.7% 63.6% 44.7%
7枠 3-2-1-33 7.7% 12.8% 15.4% 34.4% 69.5%
8枠 3-5-3-29 7.5% 20.0% 27.5% 8.0% 94.0%

【所属】

JRA所属馬と北海道所属馬、勝利数でいえば互角の勝負を繰り広げているが、JRA所属馬は4頭までしか出走枠がなかったため、勝率においては北海道所属馬を圧倒している(JBC2歳優駿ではJRA所属馬の出走枠が増えて5頭まで出走可)。なお、他地区所属馬の3着以内への好走例はない。

◆所属別成績(過去20年)

枠順着別度数勝率連対率複勝率単勝回収率複勝回収率
JRA 10-9-6-56 12.3% 23.5% 30.9% 83.8% 62.3%
地方 10-11-14-130 6.1% 12.7% 21.2% 54.5% 89.3%

【前走】

◆前走成績(過去5開催)

馬名
(着順)
前走
日付 レース名 クラス




タイム 1(2)着馬
231 フォーエバーヤング 10/14 京都 新馬 新馬 ダ1800 14 2 1 1.54.8 シーリュウシー
2 サンライズジパング 09/23 阪神 未勝利 未勝利 ダ1800 稍重 12 1 1 1.54.1 アンモシエラ
3 ブラックバトラー 09/20 門別 サンライズカ H1 ダ1800 9 1 2 1.57.1 パッションクライ
221 ゴライコウ 09/17 中京 未勝利 未勝利 ダ1800 8 2 1 1.55.6 ダイメイセブン
2 ベルピット 09/22 門別 サンライズカ H1 ダ1800 稍重 7 1 2 1.55.6 オーマイグッネス
3 リアルミー 09/27 門別 クンツァイト オープン ダ1600 稍重 9 2 1 1.42.4 エイシンケプラー
211 アイスジャイアント 09/12 中京 新馬 新馬 ダ1800 11 1 1 1.52.9 ヘラルドバローズ
2 ナッジ 09/30 門別 サンライズカ H1 ダ1800 不良 9 4 1 1.53.9 シャルフジン
3 リコーヴィクター 09/30 門別 サンライズカ H1 ダ1800 不良 9 1 3 1.54.6 ナッジ
201 ラッキードリーム 09/03 門別 サッポロクラ H2 ダ1700 9 1 1 1.49.4 トランセンデンス
2 トランセンデンス 10/01 門別 サンライズカ H1 ダ1800 稍重 10 3 5 1.57.2 シビックドライヴ
3 レイニーデイ 09/13 中京 未勝利 未勝利 ダ1800 稍重 10 3 1 1.54.4 スクウェアセイル
191 キメラヴェリテ 09/28 阪神 1勝 1勝 ダ1400 10 7 3 1.25.2 ファシネートゼット
2 アベニンドリーム 10/22 川崎 鎌倉記念 S2 ダ1500 不良 11 6 2 1.36.1 インペリシャブル
3 ピオノノ 10/14 東京 未勝利 未勝利 ダ1600 13 1 1 1.38.7 サトノアレックス
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