JRA(日本中央競馬会)は5日、新潟競馬を23、24日に開催すると発表した。これにより、30日に開幕予定だった1回新潟競馬は、5月22日までの10日間開催となる。23日には、東日本大震災の影響で開催中止となった福島で行われる予定だったGIII
福島牝馬S(芝1800メートル)を実施する。また、今週末の9日から新潟競馬場、高崎場外での馬券発売が再開されることになった。
東日本大震災の被災者への配慮や、電力問題を考慮して慎重に業務を進めているJRAは、23、24日の新潟競馬の開催を決めた。本来は30日から8日間の開催予定だった1回新潟競馬に2日間を追加した格好で、23日には開催中止となった1回福島競馬で同日に行われる予定だったGIII
福島牝馬Sを施行する。
その一方で、同じ23日から予定される2回東京競馬の開催決定は見送られた。「諸条件が整えば開催する方向ですが、被災地、国民の皆様への配慮や電力の問題など、細心の注意を払わないといけないと思っています」と小畠薫理事は説明。最大の問題である電力に関しては、通常の25%の節電を目標に調整を進めているという。24日に予定されるGI
皐月賞の登録は10日に行われるが、東京で開催されるか、未定のまま登録を受け付ける可能性も出てきている。
現金による馬券の発売については、今週末から新潟競馬場と高崎場外で再開される。新潟では阪神、小倉の全レース、高崎では後半6レース限定で発売。今週も見送られた東北、首都圏のウインズ、競馬場での発売については、「お客様の安全確保と円滑な発売を考えたうえで、一部ではなく、なるべく同時に再開したい」(同理事)としており、23日からの再開を視野に入れている模様だ。