第28回
フェブラリーS(20日、東京11R、GI、4歳上オープン国際、定量、ダ1600メートル、1着本賞金9400万円=出走16頭)これまでと違うスタイルでも好走できたのは、高い能力の証明だ。交流GI5勝馬の船橋所属フリオーソは、スタートの芝で行き脚がつかず後方から。先行できなかったのは痛かったが、直線で外から猛然と追い込み、メンバー最速の上がり3ハロン35秒7を駆使して2着。02年トーシンブリザード2着以来となる地方馬の連対を果たした。
ミルコ・デムーロ騎手は「芝の切れ目に驚いたし、道中もいったん内に入れて、また外に持ち出すロスがあり、仕掛けが遅れた」と、スムーズな競馬ができなかったことを悔やむ。対照的に、
川島正行調教師は「あの位置からよく伸びてきた。今回のような差す競馬ができるのなら、また中央にも挑戦したい」と走りには納得の表情。これまでJRAのダートではJCダートで07年10着、08年7着だったが、3度目の挑戦でようやく結果を出し、今後に希望が膨らんだ。(大貫師男)