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【クラウンカップ・レース概要】
川崎競馬場で行われる3歳馬による重賞競走。1998年に前年までの準重賞競走を格上げする形で創設された。創設時は2100m戦だったが、2001年に2000m戦に、そして2006年からは現在の1600m戦となっている。
優勝馬には東京ダービーへの優先出走権が付与される。南関東における重賞グレードはS3。
【クラウンカップ・検討のポイント】
これまでの重賞競走で、馬券圏内には入るが勝ち切れないという馬が見られる一方、遅れてきた大物といった雰囲気を醸し出している馬もいる面々。両者の比較が、馬券検討をする上で大きなポイントとなりそうだ。
【クラウンカップ・出走馬概要】
シシュフォス
その大物感を漂わせているのがこの馬。道営・ホッカイドウ競馬でデビュー。門別では3勝を挙げている。今年から南関東・船橋の所属となり、移籍後の初戦となる前走のアクアマリンカップでは後続に2馬身1/2差をつけて快勝している。
前走は移籍前から馬体重も14キロ増えていたが、成長分と思われ、よりパワーアップした形で初めての重賞挑戦となる。他の馬たちとの比較ができない分、不気味さが漂う点も魅力的だ。
アジアミッション
前走の川崎・1400m戦、ネクストスター東日本は3着だった。昨年9月の若武者賞でも3着に入っている。後方から終いの脚を活かす戦術だった前走を見る限り、距離は今回のマイル戦のほうが合っている可能性が高い。
鞍上の山崎誠士騎手とのコンビでは、まだ馬券圏内を外しておらず、安定感という点では他の人馬を一歩リードか。
ライゾマティクス
昨年の鎌倉記念とハイセイコー記念で続けて2着、そして年明けのニューイヤーカップで3着にそれぞれ入っている実績馬。しかし近2走は雲取賞8着、ネクストスター東日本は6着と掲示板を外している。雲取賞はJRA所属馬も参戦するレースなのでやむを得ないが、前走は2番人気という支持を裏切る形だった点はやや気になるところだ。
鎌倉記念(2着)ではアジアミッションに先着し、後に京浜盃を勝利するサントノーレに0秒5差というように地力があり、巻き返しが期待される。
ビスマルク
この馬も道営デビュー組だが、門別では未勝利だった。昨年11月に南関東・船橋に移籍して以降は、5戦2勝2着2回3着1回とまだ馬券圏内から外れておらず、南関東の水が合っている印象だ。この馬も同じ船橋のシシュフォスと同様、遅れてきた大物感があり、警戒が必要な存在だ。
上記4頭以外では、トライアルの椿賞を勝ったクニノトキメキに注意したい。船橋所属だが、前走で川崎のコースに対する慣れが見込めるだけに侮れない馬と言っていいだろう。