ジャパンダートダービーは、ユニコーンの勝ち馬よりも一度はオープン特別を含むダ1800ｍで3勝以上を挙げた馬が優勢。昨年も鳳雛Ｓを勝ってダ1800ｍでは3勝のキョウエイギアが圧勝し、ユニコーンＳの勝ち馬ゴールドドリームは、キョウエイギアから離されること1.2秒差の3着でした。2010年のバーディバーディ、2012年のストローハット、2013年ベストウォーリアなど、これまで数々のユニコーンＳの勝ち馬がこのレースで凡退してきたように、前走の重賞を大目標にした馬を狙うのは、意外と大きな危険が伴うもの。対してＪＲＡのダ1800ｍのオープン勝ち馬は、距離適性もあり、ここが目標ですから大勢逆転が起こるのでしょう。

　そこで今回の◎には、前々走の伏流Ｓで後のユニコーンＳの勝ち馬サンライズノヴァを撃破して、ダ1800ｍは3勝の(10)リゾネーターを推します。前走の兵庫ＧＴは、休養明け好走の反動で4着に凡退しましたが、前走で断然の1番人気に支持されたのは、前々走が強かったからこそ。先頭列が雁行した状態の4頭分外からレースを進めて、4コーナー先頭からメンバー最速の上がり3Ｆで突き抜けての勝利でした。今回は立て直されての一戦。巻き返しが期待できるでしょう。

　○は、初ダートの樅の木賞でいきなり結果を出した(8)サンライズソア。初ダートで結果を出したのは、ダート適性が高ければこそ。それを証明するかのように、その後の青竜Ｓ・1着、ユニコーンＳ・3着。前走のユニコーンＳでは、勝ち馬サンライズノヴァに1.0秒も離されましたが、ユニコーンＳは前っで競り合ったシゲルコングとテイエムヒッタマゲが仲良く大失速したように、前がとても苦しい流れ。この流れを先行して3着ならば、負けて強しの好内容。そもそもサンライズノヴァは、樅の木賞で3着に降した相手。今回は大勢逆転に期待します。

　▲は、地方転入初戦の羽田盃では、自ら逃げて地方の4歳世代最強のヒガシウィルウィンとのマッチレースを制した(6)キャプテンキング。初めての逃げ戦法で押し切るのは、スローペースであっても厳しいものですが、北海道2歳優駿の2着馬ヒガシウィルウィンを相手にやって除けたのは大したもの。前走の東京ダービーではヒガシウィルウィンに千切られましたが、これは二走ボケによるものでしょう。ヒガシウィルウィンとほぼ互角か、ヒガシウィルウィンのほうがやや上かという力関係ですが、こちらのほうに印を打ったのは、前走が目標ではなかったから。あとは、ＪＲＡ勢の参戦によって、羽田盃や東京ダービーから一気にペースアップするこのレースで、どこまで対応できるかです。

　以下特注馬として、全日本2歳優駿の2着馬(7)シゲルゴング。今年に入ってからの成績は一息ですが、前走のユニコーンＳで超オーバーペースで逃げたことが起爆剤となって、ここでの一発があるかもしれません。現時点で8番人気。一考の価値はあるでしょう。