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　◎には、今年の川崎記念、かしわ記念の覇者(9)カジノフォンテンを推します。前走の帝王賞はかしわ記念を大目標とし、そこで好走した後の一戦で出脚も反応も悪かった中、外からダノンファラオに競り掛けられて終始1ハロン12秒台の緩みない流れ。このため直線では全く伸びることなく10着に敗れました。しかし、帝王賞ではダノンファラオと共倒れしたことから、今回は川崎記念のように、ダノンファラオは上手く折り合おうとするはず。立て直されての巻き返しに期待します。

　〇は、国内で19戦して、3着以下だったのは昨年のチャンピオンズＣ(4着)と前走の帝王賞(6着)のみの(1)チュウワウィザード。昨年のチャンピオンズＣは、多くの馬がドボンしているJBCクラシック優勝からの強行ローテーションでスムーズさを欠き、内で包まれて、前が残る展開の中、仕掛けが遅れたもの。また、前走の帝王賞はドバイワールドＣで2着と激走した後の一戦で、これまでにないほど追い切りの動きが悪く、大敗を喫しました。しかし、今回は立て直されての一戦。ここで変われる可能性が十分あります。

　▲は、オープンの名古屋城Ｓ、アンタレスＳ、帝王賞と目下3連勝の(4)テーオケインズ。好位の外から3角手前で2番手まで上がり、4角先頭から3着馬のサクラアリュール(昨秋のシリウスＳの2着)に8馬身差をつけた名古屋城Ｓもかなり強い内容でしたが、緩みない流れを好位の内から突き抜けた帝王賞もそれ以上に強い内容でした。帝王賞からの直行馬は、2019年のオメガパフューム、2020年のクリソベリルなどのように、意外と通用してはいるのですが、今年は相手も強いので3番手評価としました。

　以下特注馬として、一昨年の東京大賞典以降から、前走の川崎記念まで連対率100％だった(3)オメガパフューム。同馬は正攻法の競馬でしまいが甘くなる面がある一方、脚をタメてもそこまで切れないタイプ。総合力の高さで、ダートグレードで6戦連続連対を達成しましたが、前走の帝王賞では久々に崩れました。前々走の川崎記念は、直線でカジノフォンテンとの差が詰められずの2着完敗と、調子落ちを感じていたのですが、前走は案の定の結果。今回で立て直されていれば、上位には来られますが、休養明けで楽に勝てるほどのメンバーでもないので狙い下げました。

　あとは△に前々走の帝王賞を始め、距離1800m以上のダートグレードでは、常に掲示板入りを果たしている(7)ミューチャリー。同馬は印上位馬と比べると能力面で見劣りしますが、今回は印上位馬が全て休養明けという中で、休養明けを一度使われている強み、前走で今回と同距離コースを使われている強みがあります。休養明けの実力馬が2頭取りこぼしたら馬券圏内に突入できる立ち位置にいるので、押さえておいても損はないでしょう。