浦和1400ｍが舞台のオーバルスプリントは、逃げ、先行馬が断然有利のレース。実際にこのレースがダートグレードになってからの過去8年で逃げ馬の1着が回、2着が2回。2～3番手は1着が2回、2着が3回。それだけに3番手以内でレースを運べる馬を中心視したいもの。

　よって◎には、今回と同距離の天保山Ｓでは、前半3F33秒9-後半3F36秒6のハイペースを2番手からしぶとく抜け出して勝利し、前走のサマーＣでは自らハイペースで逃げて、逃げ切り勝ちを収めた(4)サヴィを推します。この馬は逃げても番手でもオッケーの馬。逃げてこそのノブワイルドを泳がせて、どういう競馬でもできるので、この馬を本命としました。逃げを嫌い、番手を好む川田騎手が鞍上なので、おそらくノブワイルドを大名マークの2番手。そのままノブワイルドを残らせてしまうか、抜け出すかという競馬になる可能性が高いでしょう。

　〇は、一昨年、昨年とこのレースを逃げ切り勝ちした(3)ノブワイルド。今季もさきたま杯・3着、今年から昇格して「SI」(馬齢戦）となった習志野きらっとスプリント・1着と絶好調。ただし、過去2年は1400ｍ戦からの直行だったのに対して、今年は1000ｍ戦を使った後の一戦。過去2年よりも行き脚がついて、行き切ってしまう可能性が高いと見て、対抗評価までとしました。

　▲は、中央では中山ダ1200ｍの準オープン勝ちまでの実績しかありませんが、ダ1200ｍだと追走に苦労している面があり、時計の掛かるダ1400ｍでこそと見ていた(8)ブラックジョー。浦和1400ｍなら、前半から押して行く必要もなく、スムーズに流れに乗せられるので一考しました。

　またこのレースは、2013年の優勝馬セイントメモリー(4番人気)、2012年の2着馬トーセンアレス(7番人気)、2013年の3着馬ジョーメテオ(6番人気)、2016年の3着馬レガルスイ(7番人気)、2018年のトーセンハルカゼ(5番人気)など、このレースは前走マイル組、特にスパーキングサマーＣ組が穴を開ける舞台。ペースが上がれば、連対圏内突入まであるでしょう。

　あとは△にダートの中距離の実績もありますが、3勝クラス、オープンを連勝した短距離でこその(2)トップウイナー。この馬はダ1400ｍの前々走・プロキオンＳでも勝ち馬と0.6秒差(5着)。逃げ馬ノブワイルドよりも内枠に入ったことで、いい位置を取りづらくなりましたが、距離ベストの1400ｍなら崩れないでしょう。

　他では、中央で6勝、ダ1200ｍのオープン勝ちの実績もある(6)ベストマッチョ。この馬は休養明けの前々走・浦和スプリントでは逃げて2着に粘り、前走のプラチナＣでは早め先頭から押し切って1着と南関東で再上昇しました。このメンバーでこの距離ならば、逃げられずとも前を意識して動けるので警戒が必要でしょう。

　最後に3走前の天王山では2番手から抜け出して楽勝、前々走の栗東Ｓではハイペースで逃げ切り勝ちした(10)サクセスエナジー。この馬は前に行ってこその馬。今回のメンバーが相手で斤量58kg＆大外枠だと前には行けないので狙い下げました。頭数が少ないので前走のプロキオンＳほどロスの大きい競馬にはならないにせよ、大外枠はさすがにマイナスでしょう。


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